中小企業で使うNASの種類と選び方 | 必要な機能,おすすめ製品

中小企業で使うべきNASの選び方 | おすすめ製品と種類

社内やオフィス内にて、ネットワーク経由でファイル共有をしたり、データの保管場所として便利なNAS(network attached storage/読み方:ナス)ですが、みなさんの会社ではお使いでしょうか?社内サーバに比べ、値段も安く、設定コストも抑えられるため、最近多くの法人さまより「設置(入れ替え)依頼」をいただいております。

そこで今回は、中小企業向けにどのようなNASを選ぶべき(購入すべき)か?そのポイントについて詳しく解説していきます。是非参考にしてください。

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NASの種類

まず、NASにはどんな種類があるかおおまかに把握しておきましょう。

内蔵HDDが1台

多くのNASは複数のHDDに分散してデータを書き込みますが、1台のHDDのみで構成されている低価格帯のNASもあります。小規模なネットワークで利用するのであれば機能的に十分なので、少人数の会社に向いています。

内蔵HDDが2台以上(RAID機能搭載)

NASの中に2台以上のHDDを内蔵し、各ハードディスクにデータを分散して書き込むことによって、NASを冗長化するシステム(RAIDシステム)を搭載している機種。RAIDの構成によってHDDの故障によるNASの耐久性が変わります。RAIDについてはコチラをご覧ください。

OSがLinux

NASはネットワークを経由してパソコンとやりとりをするため、NASにはOS(基本ソフト)が入っています。家庭用や小規模オフィス向けのNASには、Linux(リナックス)という無料のOSが搭載されています。

【LinuxOSのメリット】

  1. 無料なのでNASの価格も安い。
  2. Windows,Mac両方に対応している。

OSがWindows Storage Server

OSといえばWindowsですが、NASにも「Windows Storage Server」というOSがあります。無料のLinuxと比べるとライセンス費用がかかるので、価格は高くなりますが、LinuxOSのNASでは実現できない機能が搭載されています。「機能をストレージ用途に限定したサーバ」という位置づけでいいと思います。

【Windows Storage Serverのメリット】

  1. Windowsのネットワーク環境との親和性が高く、操作もWindowsとほぼ同じ。
  2. Active Directoryに対応。大規模社内ネットワークでのアクセス制限も設定可能。
  3. 多人数での同時アクセスに強く、パフォーマンスが落ちにくい。

法人向けのNASで必要な機能・選び方

NASのディスク容量を決める

まず一番始めに確認するのが、NASのデータ容量です。新規でNASを購入する際のデータ容量の計算方法ですが、保存するであろう全データ容量(現在お使いのNASに保存されている全データ量の2〜3倍の量が目安となります。

RAID(レイド)システムを搭載している

データ容量の次に確認するのが、NASにRAID機能が搭載されているかという事です。RAIDとは複数のHDDにデータを分散して書き込むことによって、NAS全体での故障リスクを減らし、より安定した運用を実現するシステムです。

■RAIDの種類■

RAID0 データを2つのハードディスクに分散して書き込む。どちらか一方のハードディスクが故障するとアウト。
RAID1 2つのハードディスクに全く同じデータを書き込むミラーリング方式。書き込み速度は遅くなるが、どちらか一方のハードディスクが故障しても運用可能。
RAID5 RAID0とRAID1を組み合わせた方式。最低3台のハードディスクで構成され、各HDDにデータを分散しながら書き込む。1台のHDDが壊れても運用可能。ただし、2台故障すると動作不可となり、データの再生・回復もできなくなる。
RAID6 基本的にRAID5と同じ方式。RAID6では2台目のハードディスクが故障しても稼働可能3台目の故障で動作・回復不可能となり、RAID5より耐障害性が向上している。

※ RAIDで障害が起きた場合は、自己診断せず必ず専門家に相談してください。最悪の場合、データ復旧不可能となります。

自動バックアップ機能がある

自動バックアップ機能に関しては、ほぼすべてのNASが対応しています。バックアップには、「フルバックアップ」・「増分バックアップ」・「差分バックアップ」と3つの方法があり、データの重要度によってバックアップ方式を選択し設定します。外付けのUSBハードディスクにデータをバックアップするので、NASとは別に購入していただく必要があります。

デュアルコアのCPUを搭載している

デュアルコアのCPUを搭載している
NASには、複数人が同時にアクセスするため、本体にもある程度の処理能力が求められます。そのため、高性能のデュアルコアCPUを搭載したモデルをおすすめします。また、CPU自体の性能も機種によってまちまちなので、できるだけ最新のモデルを購入しましょう。

LANの速度が速く、USB3.0に対応している

LANの速度が速く、USB3.0に対応している
LANポートは「10GBASE-T(10ギガビット・イーサネット)」の高速Gigabit対応のものを選んでください。またUSB3.0にも対応していることを確認しておきましょう。(⚠バックアップ用の外付けHDDも「USB3.0」に対応したモデルを購入してください

おすすめのメーカーと製品

社員数10人前後の中小企業に適したおすすめのNASになります。

BUFFALO/TeraStation (バッファロー/テラステーション)

BUFFALO/TeraStation (バッファロー/テラステーション)
BUFFALOのTeraStationは、国内シェアトップで多くの企業に採用されています。SMB/CIFSをサポートし、Windows、Macが混在しているネットワークでもファイル共有可能。さらに、グループ・ユーザーごとににアクセス制限を設定でき、安全なデータ管理が行えます。RAID1/0に対応。CPUにAnnapurna Labs Alpine AL212 デュアルコアプロセッサーを採用し、高速化を実現。➡TS3210DN シリーズ

IODATA/LANDISK (アイ・オー・データ/ランディスク)

IODATA/LANDISK (アイ・オー・データ/ランディスク)
IO-DATAではNASのことを「LAN DISK(ランディスク)」という名前で販売しています。基本的な機能はBUFFALO製品と変わりありませんが、シリーズのタイプによって多少機能が異なります。HDL-XRW/2Dシリーズは、HDDを2台増設すれば、4ドライブモデルとして多彩なRAID方式を設定することができます。
HDL-XRW/2Dシリーズ  ➡HDL2-AAWシリーズ

QNAP/TS-431X2-2G (キューナップ/TS-431X2シリーズ)

QNAP/TS-431X2-2G (キューナップ/TS-431X2シリーズ)
QNAPのNASは、自由にカスタマイズ可能で、動画ファイルなどの高速通信にも耐えられる「ファイルサーバとNASの中間」のような存在。デュアルコアAnnapurnaLabs AL-212 1.7GHzプロセッサーと2GB/8GB DDR3 RAMを搭載。4台すべてのドライブでSSDキャッシングをサポート。内蔵10GbE SFP+ポートによる10GbE対応。➡TS-431X

NASのセキュリティーについて

NASのセキュリティーについて
NASには重要なデータが保存されているため、社外だけでなく、社内の人間からも攻撃対象となります。そのため、しっかりとしたセキュリティー対策が必要となります。下記最低限のセキュリティー対策となるのでしっかりと確認し、運用してください。

  • ルーターのセキュリティー設定、ファイヤーウォールの設定
  • NASの管理画面にログインする時のIDとパスワードの設定(パスワードの管理)
  • NASのファームウェアは最新のバージョンに更新する
  • NAS専用のウイルスソフトがインストールされたモデルを購入する

Trend Micro NAS Securityは、セキュリティシステムがNASに組み込まれています。先程紹介した「BUFFALO」や「IODATA」のNASには、このセキュリティーシステムが搭載されたモデルがあるので、確認してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?NASを選ぶ際は、①データ容量の確認②RAID方式の確認③その他機能の確認、最低限これだけ確認しておけば失敗はありません。ご不明点や不安な事がある場合は、弊社までお気軽にご相談ください。御社に最適のNASをお選びいたします。

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