NASのリプレイスの時期をご存じですか?NASに搭載されているHDDは振動や衝撃に弱いため、耐久年数も短いことが特徴です。
HDDの耐久性は3~5年程度と言われています。そのためNASのリプレイスを数年単位で実施する必要があります。
またテレワークに移行する企業が増えている中、NASのリプレイスは重要な課題になります。テレワークにあったNASの選び、リプレイスを行いましょう。
この記事では、テレワークでNASをどのように活用するのか、またNASのリプレイスする際のポイントをまとめました。是非参考にしてください。
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テレワークってなに?何故NASは必要なの?
テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を指します。政府はテレワークによる勤務を推奨しています。
テレワークには4種類に分類されます。
・在宅勤務
・モバイルワーク
・サテライト / コワーキング
・ワーケーション
●テレワークを実施する際にNASが必要な理由
会社に出社せず離れた場所で勤務するテレワーク。テレワークを実施する上で重要なポイントの一つとして、「データの受け渡し」が挙げられます。
自宅からリモートでアクセスする場合、データの共有方法としてNASを使ったファイル共有が手段として挙げられます。
NASにできること
NASは下記の3点についてできます。
・ファイル共有
・データ置き場
・低消費電力
ここから1つずつ解説していきます。
ファイル共有
接続された複数の端末からNASに同時アクセスすることができるため、ファイルやデータの共有などが可能になります。またフォルダごとのアクセス制限も設定できるので、セキュリティ向上にも繋がります。
データ置き場
NASは大容量のデータ保存が可能です。そのためバックアップや大容量データ(動画、スマートフォンやタブレットなど)のデータ置き場として活用されるケースが多いです。
低消費電力
多くのNASはパソコンより低消費電力なことが特徴です。NASの使用目的は、ファイルサーバーとして利用されることが多いため、必要な機能で足りるように設計されています。
▼とげおネット参考リンク
「パソコンの寿命は何年?買い替えのタイミングと対応方法」

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テレワークの際にNASを選ぶポイント
選ぶポイントを4つのポイントを解説いたします。
NASの選び方①利用ユーザー数
NASの選び方②データの重要度
NASの選び方③メンテナンス
NASの選び方④セキュリティ
NASの選び方⑤リモート(社外)アクセス機能
家庭用なら上記項目に加えてマルチメディアに対応しているかなどを重視しますが、今回はテレワーク用ということで除外しております。
NAS選び方①利用ユーザー数
利用ユーザー数を次の三段階に分けて、検討するといいでしょう。
①数人規模
②10-50人規模
③50-100人規模
転送速度
利用ユーザー数にあわせてNASを選択しましょう。複数人が同時にNASへアクセスする場合の検討すべき事項は「速度」です。
転送速度が速いNASがいいでしょう。転送速度が速いと大容量のデータを共有フォルダにアップロード時間も短く、ストレスなく利用することができます。
高速規格のLAN、USB3.0に対応しているか
USB3.0が搭載されている場合、外付けのHDDに対応していることが多く、拡張性に優れています。
▼とげおネット参考リンク
中小企業で使うNAS、共有サーバの種類と選び方 | 必要な機能,おすすめ製品

デュアルコアCPUに対応しているか
複数の命令を効率的に分担して処理できる高速デュアルコアCPUが搭載されているNASを選択するといいでしょう。
NAS選び方②データの重要度
NAS選ぶポイントの1つにRAID機能が搭載されているかという事です。
RAID機能とは、複数のHDDにデータを分散して書き込むことによって、NAS全体での故障リスクを減らし、より安定した運用を実現するシステムです。RAID+番号でRAIDのレベルが定義されています。
重要度の高いファイルの保存を重視する場合は、RAID1か5
スピードやデータ容量を重視する場合は、RAID0
次に各RAIDの特徴をまとめました。
RAID0(ストライピング)
特徴:高速・大容量
RAID0は別名「ストライピング」とも呼ばれます。一定のブロック単位でデータを分割し、複数のディスクに分散して並行的に処理が行われます。
分散して並行処理を行うため、高速・大容量が特徴です。
RAID1(ミラーリング)
特徴:耐障害
並行的に同一の処理を行い、コピーを作る機能です。別名「ミラーリング」とも呼ばれています。冗長性が高く耐障害な特徴を持っています。
RAID5(パリティレイド)
特徴:高速・大容量・耐障害
RAID5は、RAID0(ストライピング)の特徴に似ています。複数のディスクに分散して処理を行いながら、「パリティデータ」と呼ばれる冗長コードを生成して同時に記録しています。
RAID10(RAID1+RAID0)
特徴:高速・耐障害
RAID1とRAID0を組みあわせた機能です。ディスクが4台になるため初期費用が高いというデメリットがありますが、耐障害に非常に強いという特徴を持っています。
下記の記事は、とげおネットによるサポート事例になります。
サポート報告 NASクラッシュのフォロー

【サポート事例】故障して接続できないNAS Buffalo LinkStationからデータを取り出して復旧するまで

【NASの修理】IODATAのLANDISKが故障!!HDDを交換して復旧するまでを公開/サポート事例

NAS選び方③メンテナンス
NASに搭載されているHDDのメンテナンスのしやすさが、NASを選ぶポイントの一つになります。
ある程度知識があり、メンテナンスをこまめに行いたい方は、「NASキット」の選択をおすすめします。
NASキットは別途HDDを自分で用意する必要がありますが、ファンの交換やHDDが故障しても自ら交換することができます。ただしNASキットは上級者向けです。
NASの設定や修理になれていないときは、初心者向けのNASか業者に依頼しましょう。
塵/ほこり対策 清掃
NASは塵(ちり)やほこりに対して非常に弱いです。排気口に塵などがたまってしまうと熱が外に放出されにくくなり、故障の原因につながります。
空調整備されたサーバールームを用意できない場合、定期的にエアーダスターでホコリを除去しましょう。サーバーラックにNASを収納する方法もおすすめです。
温度/湿度管理
PCは高温になると不具合が発生しやすくなります。NASを設置する部屋の温度・湿度を管理しましょう。湿気がたまりやすい場所にNASを設置することは避けましょう。
推奨温度は18から28℃内です。湿温度計を設置し、こまめに空調を整えるといいでしょう。
▼とげおネット 参考リンク
「PCが熱い!その原因と対策」

「故障したHDDからデータを取り出したい!自力で復旧できるか判断する方法」

NAS選び方④セキュリティ
先ほど記載したRAID機能によって、冗長化が実現し、データ損失のリスクを下げることができます。
ウイルス対策機能が搭載されているか
NASもウイルスに感染します。ウイルス感染したNASにアクセスすると他のパソコンも感染し、社内全体にウイルスが蔓延してしまいます。NAS自体にウイルス対策機能が搭載されているか確認しましょう。
テレワークでNASを利用するということは、社内より情報漏洩やウイルスに感染する危険度が上がるので重要なポイントです。またあとからウイルス対策機能を追加できるかがNASを選ぶ上で重要なポイントです。
アクセス制御
NASにアクセスする際、フォルダごとにアクセスできるユーザーを制限する「アクセス制御」もテレワークにおいて重要なポイントです。
ディスク単位でフォルダ分けされ、アクセス権限が細かく振り分ける機能があるといいでしょう。
NASの選び方⑤リモート(社外)アクセス機能
メーカーやNASの機種によって異なりますが、リモートアクセスもしくは社外アクセス機能が搭載されている場合があります。
社内に設置してあるNASにアクセスする方法です。必要な設定を行えば、テレワーク環境からNASを通してデータ共有を行うことが可能になります。
データファイルのダウンロード、アップロード、動画ファイルならコンテンツ再生することも可能です。
▼とげおネット 参考リンク
【社内ファイル共有】法人向けNAS新規設定(入れ替え)サポートとデータ移行

NASのリモート(社外)アクセスの設定でお困りのことがありましたら、とげおネットにご相談ください
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NASの導入方法
●NASを導入する際に必要なもの
・NAS本体
・NASと接続するデバイス
・NASとデバイスを接続するもの
無線LAN機能なら、ルーター
有線接続なら、LANケーブル
その他用意しておくといい物
・多くのデバイスと接続する場合は、ハブもあるといいでしょう。
●NASの接続手順
手順1
NASをLANで繋げる
手順2
NASに初期設定を行う
大抵のNASは接続ユーティリティなどが配布されており、LANと接続すれば自動的に設定が完了します。
企業でNASを利用する場合は、共有フォルダやネットワークドライブ設定をしておくといいでしょう。
設定でお困りのことがありましたら、とげおネットにご相談ください!
▼とげおネット 参考リンク
社内にNASを導入するときに注意しなければいけない事

誤れば情報流出も!?NASの適切な廃棄方法

Windows10アップデート後に共有フォルダ/NASが見えない!!接続できない!!SMBv1の無効化が原因

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まとめ テレワーク用にNASをリプレイスする際のご相談にのります
NASのリプレイスは慣れていないと躓く点が多いと思います。
NASの導入に困ったときは、ぜひとげおネットにご相談ください。
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