お客様より、急にWindowsが起動しなくなってしまい、困っているとの連絡がありました。
電話で話を聞く限り、システムの修復は難しそうでしたが、とりあえず、PCの中にあるデータだけでも取り出して欲しいということでしたので、翌日オフィスに伺いしました。今回のサポート報告はその時のお話です。
パソコンの状態を確認
オフィスに到着すると、既に問題のパソコンの電源は入っていましたが、真っ黒な画面でしたので一旦PCを再起動。しばらくすると、DELLのロゴが映し出されて、その下に「診断中」といった文字が表示されたまま変化なし。そこから待つこと30分、やっと画面が変わりました。
2 「オプション選択」画面にて、「トラブルシューティング」を選択。
3 「トラブルシューティング」画面にて、「詳細オプション」を選択。
4 「詳細オプション」画面にて、「システムの復元」を選択。
システムの復元を実行しても、直らなかったため、DELLのカスタマーサポートに電話してPCの状態を確認してもらうことにしました。
DELLカスタマーサポートセンターへ電話して、PCの状態を確認してもらう
サービスタグを確認する
DELLへ問合せをする場合は、サービスタグというものをメモしておきましょう。パソコン本体のどこかに「サービスタグ」と書かれたシールが貼ってあるので、そちらか確認してください。問合せの際に必要になります。
DELLへ電話する
オペレーターの方にパソコンの状況を説明したところ、どこに問題があるか確認したいということで、診断プログラムを実行することになりました。
DELLの診断プログラムを実行する
診断プログラムの起動方法ですが、PCの電源を入れて「DELL」のロゴが表示されたら「F12」キーを連打します。表示された画面の項目から「Diagnostics」を選び「Enter」キーを押します。
すると、このような診断プログラムが実行され、パソコンの問題箇所を探してくれます。処理が完了するまで20分〜30分ぐらいかかります。
診断の結果、ハードディスクの異常が判明しました。
オペレーターにエラーコードを伝えると、ハードディスクを交換しなければいけないということでした。お客様には、修理しても問題ないのですが、既に購入後5年近く経過していたので、新しいパソコンに交換した方がいいかもしれませんとお伝えしました。
パソコンからハードディスクを取り出す
修理するか、新しいパソコンを買うかはお客様にお任せし、どちらにしてもこのパソコンからデータを救出しなければなりません。パソコンのケースを開けて、ハードディスクを取り出しました。
取り出したハードディスクからデータを救出!!
最後に、パソコンから取り出したハードディスクから、データを救出します。このハードディスクとパソコンを繋いで、そこからデータにアクセスします。ハードディスクとパソコンを繋げる便利なアイテムがこちらです。
取り出したHDDを別のPCに繋ぐために、専用のUSB接続変換アダプターを利用します。
このアダプターを使えば、取り出したハードディスクが外付けのハードディスクとして認識されます。これで無事にデータを取り出すことができます。デスクトップやお気に入り、メールのデータなどは、ユーザデータという場所に格納されています。詳しいバックアップ方法はこちらの記事でご紹介しています。

まとめ
今回は、HDDの不具合でWindowsが起動しなくなったパソコンからデータを取り出す手順をご紹介しました。OSが起動しなくてもハードディスクさえ取り出せば、そこからデータを取り出すことは可能です。ただ、ハードディスクの故障のレベルによっては、データにアクセスできない事もあります。
不具合が起こった際はなるべく早くデータを救出しましょう。同様のトラブルでお困りの際はご連絡ください。迅速・丁寧に対応させていただきます。
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