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情シスに求められる4つのセキュリティ対策と課題の解決策を紹介!

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顧客の個人情報や取引先の連絡先など、企業に蓄積された大切な情報を守るためには、セキュリティ対策が欠かせません。情シスが率先して取り組み、トラブルを未然に防止する必要があります。

本記事では情シスが行うべきセキュリティ対策と、課題の解決方法について紹介します。

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情シスがセキュリティ対策をすべき3つの理由


情シスの仕事は多岐にわたりますが、中でも重視されているのがセキュリティ対策です。中小企業など、資金の乏しい企業はセキュリティ対策まで手が回らないこともありますが、しっかり対策をしておかないと企業の存続に関わる大きな問題に発展するかもしれません。

ここでは、情シスがセキュリティ対策をするべき主な3つの理由を紹介します。

1.サイバー攻撃や内部の不正行為の脅威がある

企業は常にセキュリティ脅威にさらされています。サイバー攻撃など外部からの攻撃だけでなく、内部の不正行為による情報漏えいのリスクもあるので注意が必要です。

従業員などの内部関係者による不正行為があった場合、企業経営の根幹を揺るがすような大問題に発展する可能性があります。企業の損失を防ぐためにも、情シスが適切にセキュリティ対策を行わなくてはなりません。

2.取引先を標的とした攻撃に利用される可能性がある

サイバー攻撃などは大企業だけでなく、中小企業が標的になる可能性もあります。取引先を標的とした攻撃や不正送金の踏み台にされて、犯罪に巻き込まれるケースは多いです。大手企業よりも、むしろセキュリティ対策が脆弱な中小企業のほうが狙われやすいため注意が必要です。

もし攻撃の踏み台にされてしまえば、取引先に大きな迷惑がかかり、企業としての信用を失いかねません。社内外の機密情報を守るためにも、組織の規模に関わらず、適切なセキュリティ対策が必要です。

3.内部関係者による情報漏洩の危険がある

従業員や退職者、委託業者などの内部関係者が外部に情報を持ち出してしまい、企業の機密情報が外部に漏れるリスクもあります。社内のセキュリティ対策や情報管理のルールを徹底しておかないと、人的ミスによるトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。

従業員に対してセキュリティ教育を行うことや、内部のセキュリティルールを作ることも、情シスの大切な役割です。

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情シスに求められる4つのセキュリティ対策


セキュリティ対策が企業に必要不可欠であることはわかっていても、具体的にどのような対策をすればよいのか分からないこともあるでしょう。何から始めてよいのか困ったときは、基本的な対策から始めていきましょう。

ここでは、情シスが行うべき4つのセキュリティ対策を紹介します。自社の現状をチェックして、欠けている部分があればすぐに対策を施しましょう。

1.ウイルス対策ソフトを導入する

サイバー攻撃の脅威から企業を守るためにも、業務で利用するパソコンなどの機器にはウイルス対策ソフトの導入が必須です。ウイルス対策だけでなく、ファイアウォールやメールブロックなど、セキュリティ強化に必要な機能を盛り込んだ総合セキュリティソフトを選びましょう。

また、定義ファイルを自動更新することも大切です。定義ファイルとは、検知されたウイルスが記録されているブラックリストのようなものです。常に最新版へ更新することで、ウイルス侵入のリスクを回避できます。

2.パスワード管理を徹底する

企業の基幹システムにアクセスするときやアプリケーションを利用するときは、パスワード管理を徹底させましょう。情シスにとってパスワード管理は必須業務ですが、同じパスワードを使い回すなど、ずさんな管理体制の企業も少なくないのが実情です。

パスワードを設定するときは、以下のポイントに注意する必要があります。

  • 10字以上にする
  • 複数の記号を組み合わせる
  • 名前・電話番号・誕生日は使用しない
  • 同じ文字・数字の羅列はしない

一度設定したパスワードは定期的に更新して、セキュリティレベルを高めましょう。

3.アクセス制限・利用制限を行う

内部からの情報漏洩を防ぐためにも、複数人が共有するデバイスは最低限必要な利用者にのみアクセス権を許可しましょう。それと同時に、私用のパソコンやスマホ、タブレットなどの利用を禁止、または申請・許可制にすることが大切です。

私用デバイスの業務利用を認める場合は、ウイルス対策ソフトを事前にインストールさせるなど、ルールを明確化しましょう。

4.ソフトウェアのアップデートを行う

ソフトウェアは最新版を使用することが大切です。しかし、時間の経過とともに脆弱性が発見されるため、情シスは社内ソフトウェアのアップデートに気を配る必要があります。

脆弱性情報の発表に常に意識し、深刻な脆弱性が発表されたときは迅速な対応を心がけましょう。自動更新の設定をして最新版を利用するほか、手動で最新の修正プログラムを適用して、不正アクセスなどの被害を受けないように早めに対策を打つことが大切です。

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情シスが社員に徹底させるべき4つのセキュリティ対策


社員に対してセキュリティ対策の教育・監督を行うことも情シスの大きな役割です。社員のセキュリティリスクに対する認識や知識レベルはそれぞれ異なるため、社員研修や教育を行い、組織全体のセキュリティレベルを高める必要があります。

ここでは、情シスが社員に徹底させるべき4つのセキュリティ対策を確認しておきましょう。

1.心当たりのない電子メールを開かない

電子メールからウイルスに感染することもあるため、不審なメールを開かないように社員に徹底させましょう。すべてのメールは件名や送信者などを必ず確認して、心当たりがないメールを安易に開かないことが大切です。

最近の迷惑メールは、本物と偽物か見分けるのが難しいほど精巧に作られています。たとえ公的機関からの案内であっても、すぐに信頼せずに送信者をきちんと確認しましょう。

2.クリアスクリーンを徹底させる

クリアスクリーンとは、社員が離席時にパソコンの画面をロックして、他の社員が内容を閲覧できないようにするセキュリティ対策です。悪意ある内部関係者による秘密情報の漏洩リスクを抑制するためには、欠かせないセキュリティ対策といえるでしょう。

また、社員が離席、退社する際には、机の上を片付け、引き出しに書類やUSBメモリなどの記録媒体を保管して施錠するクリアデスクの徹底化も忘れてはいけません。

3.重要情報の持ち出しは最小限に抑える

ノートパソコンやタブレットなど、重要情報を保存した電子媒体を社外に持ち出すときのルール策定も必要です。持ち出し可能な電子媒体には必ずパスワードを設定して、必要最小限のデータだけを保存しておきましょう。他人に見られないように電子データを暗号化しておくことも大切です。

USBメモリなど小型のものにはタグやストラップを付けるなど、紛失を防止する対策も施しましょう。

4.電子媒体はデータ抹消ツールで完全消去する

廃棄した物品から情報が漏洩する可能性もあるため、電子媒体を廃棄するときも社内で統一ルールを確立しておく必要があります。

パソコンなどの電子媒体を廃棄するときは、ハードディスクを取り出して破壊するかデータ抹消ツールで完全消去して、二度と復元できないようにすることが大切です。ディスクはシュレッダーで細断するか、カッターで表面に傷をつけて廃棄しましょう。

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情シスのセキュリティ対策が進まない3つの理由


セキュリティ対策は企業が取り組むべき最優先課題ですが、思うように対策が進んでいない企業も多いです。セキュリティ対策ができない企業には、いくつか共通点があります。

ここでは、情シスのセキュリティ対策が進まない主な3つの理由を解説します。自社の課題を正確に把握して、今後実施すべき対策を考えていきましょう。

1.人員コストが限られている

人手や資金が足りない中小企業では、情シス部門が存在しないことも多いです。あったとしても一人または少数で企業全体の情シスを担当したり、他の業務と兼任したりすることもあります。

そのような人員コストが限られている企業では、セキュリティ対策に力を入れたくても実施できません。その結果として、セキュリティ対策の実施が遅れてしまうのです。

2.知識やスキルを得るための時間が取れない

マイナンバー対策やテレワーク対策など、情シスが行うべきIT環境整備は年々増しています。マイナンバー管理ソリューションなど、業務負担を軽減する方法も存在しますが、情シス担当者は日々のメンテナンスに追われているため、便利なサービスを勉強したり導入したりする時間が取れません。そのため、セキュリティ対策だけでなく、IT戦略やシステム運用などのコア業務も後回しになってしまいます。

3.社内に相談する相手がいない

情シスは専門性が問われる仕事なので、自社内に仕事内容を理解してくれる人が少ないです。そのため、セキュリティ対策の強化を会社に提案しても、経営陣に重要性が理解してもらず、承認が得られない場合もあります。

理解者や相談できる相手が少ないことは、情シス担当者にとって不幸なことです。万が一セキュリティトラブルが起きれば、情シス担当者が責任を問われるため、不安を抱えたままの日々が続いていくことになります。

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情シスが抱えるセキュリティ対策の課題を解決する方法


セキュリティ対策が進まない現状を打破するためには、情シスだけでなく組織全体で取り組む必要があります。人材不足のためセキュリティ対策に取り組む余裕がないのであれば、外部の力を借りてみましょう。自社の状況に応じて適切な解決策を検討することが大切です。

ここでは、セキュリティ対策の課題を解決する方法を紹介します。

組織全体の取り組みを促す

情報漏洩やシステムダウンなどが起きてしまうと、信用失墜といった企業の存続にかかわる大問題が発生します。セキュリティの重要性を経営トップに訴えて、組織全体で取り組むように提案しましょう。

しかし、情シスの提案を聞いてくれる経営者がいたとしても、人員の増加には難色を示すかもしれません。その場合は、ITツールの導入などを提案しましょう。その際には「人員が限られているからこそ、ITツールを活用してコストダウンを図るべき」といった、明確な理由を示しながら提案することが必須です。

アウトソーシングを利用する

アウトソーシングとは、業務の一部を外部に委託することです。近年は人手不足に悩む中小企業だけではなく、大手企業も一部の業務をアウトソースするケースが増えています。

これまで少人数でまかなっていたIT関連業務を外部のスペシャリストに任せれば、情シス担当者が日々のメンテナンスに追われる状況が改善され、コア業務に専念できる環境を整備できます。総務や人事などの他部門と兼任している場合も、アウトソーシングによって本来の業務に集中できるようになるため、組織全体の生産性アップにもつながるでしょう。

必要な技術や仕組みのアップデートも迅速に対応できるので、セキュリティの強化にもつながります。人手不足やスキル不足が原因でセキュリティ対策が進まないのであれば、アウトソーシングの活用を検討してみましょう。

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    情シスだけでなく組織全体でセキュリティ対策に取り組もう


    顧客情報や取引先の情報を預かる企業にとって、セキュリティ対策は最低限履行すべき社会的責務です。万が一情報が外部に漏洩してしまうと、企業の信用は失墜してしまいます。そのようなリスクを防ぐために、情シスが率先してセキュリティ対策を施さなければなりません。

    ウイルス感染を防ぐための最新ソフトの導入やソフトウェアのアップデートなど、セキュリティ対策だけでなく、社員に情報管理を徹底させることも大切です。クリアスクリーンの徹底や重要な情報の外部への持ち出し制限、不審メールの扱い方などについて社員教育を行い、内部からの情報漏洩を防ぎましょう。社員一人一人のセキュリティレベルが向上すれば、組織全体のセキュリティも強化できます。

    情シス担当者に専門知識がない場合や、人材・コストに制限がある場合は、アウトソーシングを利用してみましょう。外部のスペシャリストに業務を委託すれば、社員の業務負担を軽減できるとともに、セキュリティも強化できます。自社の課題に適した解決方法を探り、セキュリティトラブルを防ぎましょう。

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