エクセルには、さまざまな計算や処理を行ってくれる関数がたくさん用意されています。これらの関数のしくみを理解していきましょう。
ここでは、「IF(イフ)関数」を例にして、関数がどのように計算結果を表示しているかを解説していきます。「引数」(ひきすう)や「戻り値」(もどりち)といった関数の用語も覚えておきましょう。
また、関数には決められた「ルール」があり、それに従って入力を行う必要があります。間違えるとエラーが表示されたり、正しい結果が得られなかったりするので注意してください。ここで、関数の「お約束」をきちんと身に付けておきましょう。
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関数、引数、戻り値の関係を理解する
関数で計算するデータを指定する部分を「引数」と呼びます。関数は引数で指定されたデータについて計算し、結果をセルに表示します。この計算結果を「戻り値」と呼びます。関数は種類ごとに、引数の内容や指定の順番が決められています。
関数の書式例(IF関数)
書 式 IF(理論式,真の場合[,偽の場合])
使用例 =IF(A1>100,“YES”,“NO”)
意 味 セルA1の値が100より大きいとき(真の場合)は「YES」を、小さいとき(偽の場合)は「NO」を表示する。
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関数のルール
- 半角英数字で入力する。
- 必ず「=」(イコール)ではじめる。
- 関数は引数を必要とする(例外もある)。
- 引数は「()」(カッコ)で囲む。
- 複数の引数は「,」(カンマ)で区切る。
- 書式の「[]」(大カッコ)で囲まれた引数は省略できる。
- 関数は計算結果として「戻り値」を返す。
- 関数の引数に関数を使うこともできる(関数のネスト)。
IF関数などで引数となる「理論式」では、「比較演算子」という演算子を利用します。比較演算子を使うと、複数のセルの値を比較できます。
比較演算子 | 意 味 |
---|---|
=A1 > B | セルA1の値がB1の値より大きい |
=A1 < B | セルA1の値がB1の値より小さい |
=A1 = B | セルA1の値がB1の値が等しい |
=A1 >= B | セルA1の値がB1の値以上 |
=A1 <= B | セルA1の値がB1の値以下 |
=A1 <> B | セルA1の値がB1の値以外 |