関数の書式を間違えたり、引数の指定が不適切だったりすると、セルに緑色の三角形をした「エラーインジケーター」や下表のような「エラー値」が表示されます。ここでは、エラーが表示されたときの対処方法を紹介します。
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エラーの内容をチェックする
関数で引数の指定などに問題があると判断された場合、セルの左上に「エラーインジケーター」が表示だれ、エラーの内容が確認できます。エラーを無視するか、修正を行えば表示されなくなります。
エラーを無視する
エラーインジケーター(緑色の三角形)が表示されているセルをクリックします。
表示された「エラーチャックオプション」にポインターを合わせると、エラーの内容が表示されます。ここでは、数式が周辺の数式と異なっていることがわかります。
数式は正しいので、「エラーチェックオプション」をクリックし、メニューの「エラーを無視する」をクリックすると、エラーインジケーターが表示されなくなります。
エラー値の種類と対処法
エラー表示 | 原因と対処法 |
---|---|
##### (シャープ) |
セル幅が狭すぎる、または、日付や時刻の計算結果がマイナスのときに表示されます。セル幅を広げるか、関数の引数に間違いがないかを確認します。 |
#NULL! (ヌル) |
参照するセル範囲が間違っている場合。または「=SUM(A1 B1)」のように「:」とスペースを間違えたときなどに表示される。関数の引数を確認する。 |
#DIV/0! (ディバイド・パー・ゼロ) |
「0」(ゼロ)で割り算をしている。割り算をしている関数の参照セルが未入力か、または、参照セルの結果が「0」でないか確認する。 |
#REF! (リファレンス) |
関数で参照しているセルを移動したり、削除したりして、参照セルがないときに表示される。対処法は関数の引数を修正する。 |
#NAME? (ネーム) |
「=SAM(A1:B1)」のように関数名を間違えたときに表示される。正しい関数名に修正する必要がある。 |
#NUMI (ナンバー) |
「=DATE(211111.1.1)」のように、指定できる引数の範囲を超えている場合や、そのために関数の戻り値を返せない場合に表示される。正しい引数に修正してください。 |
#N/A (ノー・アサイン) |
引数に指定した参照セルが間違っていたり、参照セルに適合するデータがない場合に表示される。修正するには、引数や参照先のデータを確認してください。 |
エラーを修正する
先ほどの、「エラーを無視する」の手順と同様に操作し、エラーの内容を確認します。割り算の分母セルC5が「0」であるためとわかります。
セルC5を正しい数値に修正すると、エラーインジケーターが消えます。
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入力した関数を修正する
エラーが出た場合や、関数の引数の内容を変更したい場合などには修正を行います。キーボードから入力して修正するほか、セル範囲はドラッグ操作で簡単に修正できます。
数式バーから修正する
関数を修正したいセルをクリックし、数式バー内をクリックしてカーソルを挿入します。
間違えた箇所を消去して入力しなおします。ここでは、引数のセル範囲を修正します。引数をドラッグして選択してください。
正しいセル範囲を選択して(直接入力してもよい)、「Enter」キーを押して確定させます。
引数の指定枠をマウスで変更する
引数の修正を行う際、参照しているセル範囲は色付きの枠で表示されます。この枠を拡大/縮小、あるいは移動することで、引数のセル範囲を修正できます。
「循環参照」とは、関数や数式が参照しているセル範囲に、その式が入力されているセル自体が含まれた状態のことです。循環参照は、繰り返し計算を行うために利用されるので一概にエラーとはいえないが、間違ったセル参照を入力して循環参照になったときには、正しい計算結果が得られません。循環参照の警告画面が表示された場合は、セル参照を確認しましょう。
セルD3に入力したSUM関数の引数に、セルD3を含めたまま入力を確定させる。
循環参照の警告画面が表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。循環参照では、戻り値が「0」となります。必要に応じて修正してください。