Windows10はその上のWindowsが存在しない最後のWindowsだと言われていますが、代わりに半年に一度大きなアップデートにより、新しくバージョンが更新されていきます。
今回2020年の4月に行われるアップデートが次の最新のバージョン2004となることがマイクロソフトより発表されました。
実際に、今バージョン2004がまだ試行錯誤されている段階であって、すべてが発表されたわけではありませんが、現時点でわかっているバージョン2004の特徴について今回は一足先にご紹介していきたいと思います。
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バージョン2004で新たに追加される機能
アップデート時間の短縮
アップデートするのに、誰もが嬉しいと感じる時間の短縮についてバージョン2004では改善されたようです。
アップデートは新しくPCの中身を着替えるようでワクワクする反面、更新に異様に時間がかかり嫌気がさして面倒を感じる人もいるでしょう。場合によっては半日以上もアップデートに時間がかかり「元のままでよかった」と思うことも多いようです。
しかしその誰もがアップデートに感じる時間的なイライラを、マイクロソフトは改善しようとしてくれています。
今回のバージョン2004では、アップデート更新中にインターネットにつながらないオフラインタイムを20分未満にすることを発表しています。この時間の短縮は異例の速さで、例えば過去のアップデートのバージョン1703(2017年3月配布)ではオフライン時間が1時間20分以上もあったと統計が出ています。今回のオフラインの時間の短縮はよりスムーズなアップデートにつながり、多くのユーザーは再起動を1回するだけで更新できると予測されています。
ほかにバージョン2004で追加される機能についてみていきます。
セキュリティ面
Windows10に内蔵されるセキュリティ機能はいくつかありますが、Microsoft Edge向けでWindows10に内蔵されるセキュリティソフトウェアである「Windows Defender Application Guard」のセキュリティ機能が改善されます。改善によりセキュリティ機能がより強化されると考えられるでしょう。
クラウドからOSの復旧が可能に!?
マイクロソフトが以前から力を入れていて画期的な進化を遂げることと言えば、Windows10のクラウドからのOS復旧です。今までリカバリーディスクやHDDなどを作成して、いざという時のために備えてきた人も、クラウドから復旧できるとなるとPCがネットにつながるダメージまでは修復が可能になりました。
具体的にはマイクロソフトのHPの中でWindows10の再配布が行われるよう進化をします。以前よりも「いつでもアクセスできる」という安心感が生まれるのではないでしょうか。
Power Toysの強化
Power Toysはバージョン2004以前にも存在していたオープンソースソフトウェアです。Power Toysはマイクロソフトが本当はWindows10の標準機能に組み込みたい希望があったほど便利な機能やツールが揃っているソフトウェアです。しかしさまざまな事情で搭載することを断念せざるを得なかったので、オープンソースソフトウェアとして配布することにしました。
オープンソースソフトウェアとは無料で中身がすべて公開されており、世界中の有識者たちがより良いものを作ろうと力を合わせて創っているソフトウェアのことです。
ただアップデートのように更新の催促がくるわけではないので、興味のある人は自主的に更新をしにプロジェクトページに行ったり、情報を得る必要があるでしょう。一か月に一回ほど更新しいバージョンを更新されているので、最新のものはその都度取りに行く必要があります。
バージョン2004では「Power Rename」が改良され、エクスプローラーの拡張機能として組み込まれる予定となっており、正規表現でファイル名を変更する機能が追加されると言われています。
Windows Search Indexerの改良
Windows Search Indexerは定期的にPC内のファイルなどを調べて検索用のインデックスを作成する機能です。これらは一見便利な機能のように思えますが、実はインデックスを作成するのに意外とファイルへのアクセスが多くなり、他に動いているプログラムの邪魔になり処理速度が遅くなる原因となっていました。その問題点をバージョン2004では改善し、ほかのプログラムが忙しく稼働してる時にはインデックスの作成を辞めたり、インデックス作成の速度を遅くすることができるように改良されました。
これにより他のプログラムの処理に時間がかかることが減るので、PCの動きがスムーズになったように感じるでしょう。
WSL2のメモリ管理機能の改良
WSLとはLinuxのコマンドラインをWindows上で実行するための機能ですが、今はまだWSL1が主となっています。今回のアップデートでWSL2に進化をし、LinuxのコマンドラインはWindows上ではなくLinuxカーネル上で実行できるように進化しました。これによりパフォーマンスの向上が見込まれると期待されています。
WSL2のメモリ管理機能が改良されたとはどういうことでしょうか。初めの起動時にWSL2が確保していたメモリは、今まではいざ使う時のためにずっとWSLが確保したままとなっていましたが、今回の改良により確保したメモリを使わない場合は解放が行われWin32側に返却されるように改良されます。使わない記憶領域が解放されることで、今までよりもスムーズなPCの動きが想定されるのではないでしょうか。
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まとめ
バージョン2004へのアップデートが楽しみになってきましたか?
他にこれからアップデートにより変化がありそうなのはWindowsの顔であるコルタナです。今までのように音楽の再生やスマートホームに設定することはできなくなるようですが、もっと生産性に特化したアシスタントとしての役割を持ったコルタナに進化をしていきます。米国で一足先にコルタナでできる新機能として追加されるのは、メール作成や予定表の確認、ToDoリストの作成などが挙げられています。そう遠くない未来のアップデートでは日本のコルタナも同じような変化があるでしょうね。
進化していくPCに遅れを感じることなく、楽しんで新しい機能にも親しんでいけるとよいですね。