Windows10には毎月ある品質更新と半年に一度ある大型のアップデートである機能アップデートの二種類があることはご存知ですね。
今回は半年に一度の大きなアップデートであるバージョン1903をアップデートする時に起こりうる不具合とその対処法について解説していきます。
バージョン1903は配布された直後でも、急にPCが起動しなくなったり動かないといった致命的な不具合はほとんど報告されなかったのですが、特定のハードウェアやいつも使っているデバイスに関する不適合などの不具合が多く報告されました。
今は2019年の春にアップデートが配布がされてから現在まで時間が経っているので、ほとんどの不具合は解消されていますが、どのような不具合が起こったのか振り返っていきたいと思います。
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ソフトウェアやPC周辺機器各社との互換性などの問題により起きた不具合
クアルコム社製品
バージョン1903にアップデート後Wi-fi接続が途切れてしまうという不具合が報告されました。原因を調べるとクアルコムドライバが原因であったようです。こちらの問題はドライバの製造元のHPなどから最新のドライバに更新することで、不具合が起こることを避けることができました。
クアルコム、Realtek社
Realtek社の時はバージョン1909でも起こった不具合ですが、Bluetoothドライバが突然機能しなくなり、マウスなどのBluetoothを使っている機器を検出したり、Bluetooth接続ができなくなる不具合が報告されました。
これらも同様にRealtek社の場合はバージョン1.5.1011.0以上、クアルコム社の製品はv10.0.1.11に更新を行うことで不具合を解消することができました。
Intel
バージョン1903にアップデートできない
1903にアップデートしている最中に「Intel(R)RSTドライバのバージョンと15.5.2.1054以降のバージョンに更新する必要があります」と表示がされ、バージョン1903にアップデートできないと報告がありました。こちらは「15.3.2.1054」以降のバージョンならアップデートしても問題ないようですが、それより古いバージョンだと互換せずアップデートが中断してしまうエラーが起こります。
ドライバを指定のバージョン以上に更新できればそれでよいですが、難しい場合は「Intel(R)RSTドライバをアンインストールするのもひとつです。「Intel(R)RSTドライバ」を外すとWindows10の標準ドライバに戻ってしまいますが、アップデートによる不具合はなくなると考えられます。アップデートが終わってから、Intel(R)RSTドライバをインストールし直す方がよいでしょう。
カメラアプリが起動しない
こちらもIntel 社の製品であるIntel Real Sense SR300,SR200との互換性に問題がありバージョン1903インストール後にカメラアプリを起動するとエラー番号0XA00F4243というエラーが起こる不具合が報告されました。不具合解消にはいくつかの方法が提示されれています。そのうちのひとつはデバイスマネージャーでドライバーを一旦無効にしてから再度有効にすることで解決した例があります。
またその対処が難しい時はカメラを取り外して再び差し込むことで不具合が解消するケースも見られました。最終的にはMicrosoftから発表された修正ファイルKB4501375をインストールすることで、不具合は解消されると発表されています。
AMO社
AMORAIDドライバ9.2.0.10未満のバージョンでバージョン1903をアップデートすると夜間モードが使えないと報告されました。この不具合はディスプレイモードを設定変更した場合など特定のケースにおいて起こったと言われています。
解決策としてはAMO社のHPからバージョン9.2.0.10以降のバージョンのドライバをインストールし更新することで夜間モードが使えるようになります。
またはMicrosoftから発表される修正更新KB4505903をインストールすることで、不具合は解消されると発表されました。
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Microsoft,OSに起こった不具合
Windowsサンドボックスが立ち上がらない
Windowsサンドボックスはバージョン1903から追加された便利な機能です。これはネット上に存在する怪しいファイルがたくさんありますが、それらをいきなり自分のPCにインストールをして不具合が発生してしまうことを防ぎます。出所不明な怪しいソフトをいきなり自分のPCにインストールするのではなく、Windows10上に別のWindowsデスクトップ環境が作り、そこでダウンロードをしファイルの安全性を試すことができるのです。仮に不具合が起こったとしても、ホスト側のOSには影響が及ばないというメリットがあります。Windows10Pro,WindowsEnterpriseで利用が可能です。
前置きが長くなりましたが、今回のバージョン1903にアップデートする時に生じるエラーはOSのシステム言語を変更しているとWindowsサンドボックスが起動しないという不具合です。この不具合に対しては修正ファイルとして出されたKB4512941をインストールすれば解決することが確認されました。
スタートメニュー、コルタナ検索ボックス、Edgeなどが応答しない不具合
こちらはPC周辺機器が関連する不具合と異なりダイレクトにどのユーザーも影響を受けやすい不具合であったのではないでしょうか。バージョン1903では目立つ不具合であったと思われます。
これらの不具合は「Activation Store.dat」というファイルの欠損より起こっていることが確認されました。これらの重要な不具合を見てMicrosoftからは同年10月24日に不具合修正が含まれたKB4522355がリリースされました。
このファイルをインストールすることで、不具合は解消されたと報告されています。
外付けHDDやメモリを接続したままアップデートができない
バージョン1903にアップデートをする時に、外付けHDDやメモリを接続したまま行うと、ドライブを再度割り当てる動きが起こってしまい、外付けHDDなどを取り付けるドライブ部や内臓されているハードドライブなどに影響を与えてしまうことがあります。このエラーはバージョン1909でも挙げられ詳細などについてはまだMicrosoftで確認中とされています。
解決策としては可能であれば装置をすべて外してからアップデートを行うか、現在修正プログラムがMicrosoft側で作られているので、その配信を待ってからアップデートを行ったほうが安全です。
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まとめ
このように配布当初は様々な不具合が報告され、ユーザーを戸惑わせる部分があったかもしれませんが、バージョン1903からはアップデートが配布されてもアップデートする時期を延期したり、アップデートの日付を365日の間で指定する機能など便利な新機能もたくさん追加されました。今後のアップデートにおいても、いずれば強制的にアップデートが行われることがありますが、今回から追加されたアップデートの延長機能などで不具合やバグが出ていないか確認をしてから安心感を持ってアップデートをしていくこともひとつの選択ですね。
アップデートの延期について、詳しくは別記事があります。興味のある人は参照してください。