週明けの朝早い時間にお客様から連絡があると非常にドキッとします。
なぜなら、良い内容のわけがないからです。経験上、そのような連絡は緊急でかつ重大な場合が多いのです。
今日は朝早くからそんな電話が鳴りました。ITに詳しい担当者がいなくなって最近サポートを始めた某不動産販売会社様で、NASのデータにアクセスできなくなったと慌てて電話してきたのです。というわけで、朝からサポートに行ってきました。
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オフィスの停電による電源トラブル
オフィスへ到着し、NASを確認してみると電源が入っていないようでした。社員の方に聞いてみると日曜日にオフィスで停電があったようです。ちょうど雷雨が激しかった時間帯でした。
電源を入れたら無事アクセスができるようになりました。今までは担当者がメンテしてくれていたようですが、引継ぎが上手く行っていなかったようですね
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UPS(無停電電源装置)のすすめ
今回は笑い話で済みましたが会社によっては、非常に重要な業務システムが動いていて停電など起きると大きなトラブルになることがあります。
そのようなトラブルを未然に防いでくれるのが、UPS(無停電電源装置)です。デスクの下やサーバーの近くにある、電源コードが刺さっている黒くて(白いのもあります)大きなボックスです。あれがUPSです。
地震、落雷などの停電からコンピューター機器を守る
地震やゲリラ豪雨による落雷で一瞬にして電源が落ちてしまうと、パソコンだけでなく業務システムにも悪影響を与えることがあり、最悪の場合、データを消失するようなことも起こります。
そのような停電によるトラブルを防ぐために、社内の電源にUPS(無停電電源装置)を設置しましょう。停電が起こるとUPSが内部のバッテリー電源に切り換え、一定時間は機器の電源を確保してくれます。更に、サーバなどを自動的にシャットダウンしてくれる機能もあるので、現場に人がいなくてもコンピューターを正常にシャットダウンすることができます。
どんなUPSを選べばよいのか?
今回はだいたい5人から10人程度の中小企業を想定し、どのようなUPS装置を選んでいけばよいのか考えていきます。
オフィスの中にデスクトップPCが6台、ディスプレイが6台、ハブが1台、サーバー1台、バックアップ機器が1台あるフロアを想定してみます。このオフィスの場合、すべての機器ではなくサーバー1台とバックアップ機器1台だけをUPSにつなぐことにしました。実際には各製品の仕様、スペックを見ると消費電力が記載されていることがほとんどですがここではサーバーの消費電力は仮に500Wとし、バックアップ機器の消費電力は仮に200Wとして計算します。
500W+200W=700W
合計使用電力は
700W程度ということがわかります。
UPSには合計使用ワット数が表示されているので、700W以上のUPSを購入すればよいでしょう。
例えば以下のような製品から選択することになります。
注意!UPSを購入したら設定が必要!
UPS装置さえ買っておけば安心できるかというとそうではありません。停電などの異常事態に備えて、ただ電力が供給されるだけでなく、どうすれば危険を回避できるのか考えていかねばなりません。
多くの企業の場合、NASを使用したデーター送信などは社員がいない深夜でも24時間行われているため、停電などの不測の事態が起こった時には、情報の伝達が遮断され、データーが損失してしまうことを防ぎたいでしょう。UPSは発電機ではないのでバッテリーは長く持ちません。
そのためには停電が起きても、UPSにより電力が供給されているうちに安全にNASをシャットダウンすることが必要です。
UPS(無停電電源装置)と一言でいっても、その種類や機能が様々で、会社の規模やサーバやパソコンの台数によっても設定方法が異なります。停電時に電源を供給する時間はどの程度にするか?どの機器に自動シャットダウンや自動起動を設定するのか?それにともない、各パソコンやサーバ側の設定も必要になってきます。
安全にシャットダウンする連携設定
UPSのほとんどの製品はコンセント電源から電流が流れなくなったら、自動的にシャットダウン信号を送信する機能が備わっています。1台のUPSから複数台のNASやサーバーをシャットダウンさせることもできます。
1台の機器と連携する場合は少し前はシリアルケーブルでしたが現在はUSBケーブルを使うことが多いです。複数台と連携する場合はLANケーブルを使う場合が一般的です。使用するケーブルや設定の詳細については、メーカーや機種により異なってくるので、お使いの機器の説明書を参照してください。
また場合によっては専用ソフトが必要になることもあります。例えばWindowsサーバやPCからAPC社のUPSを利用しようとすると以下のようなソフトが必要になります。USB接続かLAN接続かによっても必要なソフトは変わるので購入前によくご確認ください。
自動起動も可能
主に停電時の自動シャットダウンのために使われることが多いですが通電回復後に自動起動させる設定も可能です。オフィスビルの法定点検に伴う停電時に威力を発揮するでしょう。
電池がなくなるサイン
UPSの電池が切れてしまっては、いざという時の備えにはなりません。
電池が寿命のサインは液晶や警告音で示されるので、早めに用意しておくことが安全への道です。
UPSに搭載されているバッテリーは、いつも満充電の状態をキープしている方が長持ちする鉛電池です。携帯やスマホのように使い切ってから充電するのではなく、いつも電源をコンセントから抜かず、未使用の時も差し込んだままの方がよいでしょう。
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中小企業向けUPS、まとめ
いかがでしょうか。UPSは個人向けの小さな機器から大企業向けの大容量の機器まで多岐に渡るので、環境に合った機器を選んでいざという時に備えていくことができるでしょう。特に法人において設置したいけれども、自社だけではどんな製品を選べばよいのか判断しきれない時はとげおネットまでお気軽にご相談ください。
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