iPhoneもUSB type-c対応になったように、今後活躍の場がますます広がりそうなUSB Type-C。
USB Type-Cは裏表がなく、向きを考えることなく差し込むことができることが最大のメリットですが、ホスト側でもUSB Type-Cが使えるということで、パソコン側の給電もUSB Type-Cで行うものが増えてきています。
そんな革新的なUSB Type-Cですが、まだまだ表記についてのルールが統一されていないということもあり、購入時には注意を払わなくてはなりません。
今回は、USB Type-Cについて詳しく掘り下げていきたいと思います。
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ケーブルを購入する時はどの規格に対応しているのかチェック
USB Type-Cケーブルには、実は性能の違いがあります。
多くの場合、Type-Cケーブルそのものを見るだけではその性能を判別できません。
そこそこの金額の商品には電力容量や転送速度がケーブル本体に表記されている場合もありますが、とはいえそれだけを見れば事足りるという訳でもありません。
そのため、購入時にはしっかりと機能を確認する必要があります。
USB Type-Cにはいろいろな充電規格が存在する
USB Type-Cは、同じ形でも対応ワット数と最大対応アンペアが違うものが複数存在します。
USB 2.0は最大2.5W、USB 3.0は最大4.5Wの電力を供給でき、それを上回るのが「USB PD」です。
USB PDとは「USB Power Delivery」のことで、最大240Wまでの電力を供給可能です。
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これにより、パソコンやタブレットなど大きな電力を必要とする端末にもType-Cを用いることが可能になりました。
2.0や3.0と比較すると、桁違いで充電時間には大きな差が生じます。
早く充電をしたいという方にとっては、USB PDは大変価値が高いと思います。
USB Type-Cにはいろいろなデータ転送規格が存在する
USB Type-Cは充電だけではなく、パソコン━スマホ間などのデータ転送も行うことが可能ですが、そのデータ転送についても性能の高い・低いが存在します。
簡単にご説明すると、2.0・3.0・3.1…と数字が大きくなればなるほど転送速度がアップします。
例えば、USB3.1(Gen2)は最大10Gbpsという転送速度が出せるため、最大転送速度が480MbpsであるUSB2.0と比較すると約20倍の速さとなります。
動画などの重いデータも時間を要することなく移動することが可能です。
せっかく買ったのに映像出力できない…はあるある!
Type-Cは、映像出力も可能となっています。
昔からパソコンとプロジェクターモニターとをVGAやHDMIで接続して映像を映し出していた筆者も、「Type-Cでまるっとできるようになるなんてすごい!」と感心してしまいました。
つまり、ケーブルを何種類も用意する必要はなく、Type-Cだけあれば何にでも使える、ということになるのです。
ただし、やはり注意点もあります。
前述したように、Type-Cケーブルには様々な性能があり、外観だけでその性能を判別することができません。
そのため、パソコンと外付け液晶モニターをType-Cケーブルで接続したが、画面が真っ暗なままで映像が映らない…といったトラブルが起きがちです。
映像出力対応のType-Cケーブルを用意すれば簡単に解決するのですが、映像出力ができるType-CとできないType-Cがあるということを知らなければ、パソコンの設定を調べたりモニターの不具合がないか確認したりと、手間取ってしまう可能性があります。
映像出力に使いたい場合は、「Alternate Mode(オルタネイトモード)」という機能があるType-Cを選んでください。
ただし、映像出力のクオリティを求める場合は、「Type-C・Alternate Mode」よりも「thunderbolt(サンダーボルト)」という名前の付いたType-Cケーブルを選ぶようにしてください。
Thunderboltとは、早いデータ転送・パワーデリバリー充電・オルタネイトモード(映像出力)という性能全てを兼ね備えたType-Cケーブルで、雷のようなマークが付けられています。
いわば「最高グレードのType-C」と言えるのではないでしょうか。
出力を上げたい場合にはthunderboltという名前が付けられた商品で、かつ雷マークが付いているものを購入してください。
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Type-Cは壊れやすい!対策や買う時のコツ
構造上Type-Cは壊れやすいという弱点を持っています。
給電やデータ転送用のものであれば安価なため「また買い直せばいいか…」と諦めが付くのですが、きちんとしたものを選んだのに短期間で調子が悪くなってしまうと悔しいものです。
Type-Cケーブルを購入する際は価格が安すぎるものは避け、コードがよれるなどの状況が生まれやすい場合はL字アダプタを使うことでコードのねじれを防ぎ、寿命を引き延ばすようにしてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、USB Type-Cを抜き差しする耐久回数は約10,000回と言われていますので、それを超えるくらい愛用したのであれば買い替えが必要となります。
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USB Type-C購入前の注意点まとめ
USB Type-Cはリバーシブルな形状で扱いやすく、あらゆるケーブルを統一メインの存在となっていくことでしょう。
しかしながら、形状が統一されてしまうことにより、どの性能を持ち合わせているのかがわかりにくいというデメリットも発生しています。
購入時にはしっかりと説明を確認し、間違いのないようにしてください。