Outlookでメールを送信すると、相手先に届いたメールに「Winmail.dat」というファイルが添付され、メールの本文が見えなくなることがあります。
またそれに気づかず、さらにメールにファイル添付すると、添付したファイルが消えてしまう、といった現象も起きているようです。
この記事では、以下の対策方法について解説します。
- 送信相手にWinmail.datが送付されないようにする方法
- 自分にWinmail.datが届いたとき、ファイルを開く方法
Winmail.datでお困りの方は、参考にされてください。
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Winmail.datが添付される理由
Winmail.datは「TNEF」と呼ばれる形式でメールが送信されたとき、相手先のメールソフトがTNEFを解読できない場合に添付されるファイルです。
マイクロソフト独自のメールフォーマットで、OutlookやExchange Serverで使われます。TNEFを読めない(変換できない)メールソフトでは、書式、画像、添付ファイルなどの情報が「Winmail.dat」というファイルにまとめられ添付されます。
相手先へのメールにWinmail.datファイルが添付されないようにするには、Outlookでのメール送付時にTNEFを利用しないよう設定します。
TNEFで送信される原因によって、パソコン(クライアント)、またはメールサーバーでの対策が必要です。
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対処方法1:送信側パソコンでOutlookの設定を変更
Winmail.datが添付される場合には、まずOutlookの設定を確認してみてください。
メールの書式に「リッチテキスト」を使う設定になっていると、送信されるメールはTNEFを使った形式になります。
このためOutlookで「リッチテキスト」を利用する設定になっているときには、HTML形式、またはテキスト形式を使うように変更します。
Outlookのバージョンが、Microsoft365,2019,2016,2013,2010の場合
1.Outlookを開き、画面左上[ファイル]を選択します。
2.画面左下から[オプション]を選択します。
3.「Outlookのオプション」画面が開きます。
①画面左上から[メール]を選択し、
②画面右側[メッセージの作成]を見ます。
[次の形式でメッセージを作成する]が「リッチ テキスト形式」となっていたら「HTML形式」または「テキスト形式」を選択します。
③設定できたら、右下[OK]ボタンを押し、画面を閉じます。
Outlookのバージョンが2007/2003の場合
設定する場所に多少ちがいはありますが、基本的に他バージョンの場合と同様です。
- メニューの[ツール]から[オプション]を選択
- [メール形式]タブを選択
- [メッセージ形式]欄の[このメッセージ形式で作成する]が「リッチ テキスト形式」となっていたら「HTML形式」または「テキスト形式」を選択します。
環境やバージョンによっては、初期設定が「リッチテキスト形式」になっている場合が多くあるようです。必ず確認してみてください。
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対処方法2:メールサーバー(Exchange Onlineなど)で対処
OutlookでHTML形式、またはテキスト形式で送信するよう設定しても、Winmail.datが添付される場合があります。
実はメールサーバーにExchange Serverを利用しているとき、サーバーの設定でTNEFを使うよう設定されている場合があるのです。
このようなときはOutlookの設定だけでは問題解決できないため、システム管理をされている方に相談されることをおすすめします。
自分がExchange Serverを利用してメール送信しているかどうかは、Outlookから確認が可能です。
1.Outlookを開き、画面左上[ファイル]を選択します。
2.「アカウント情報」に「Microsoft Exchange」と表示されていれば、メールサーバーはExchange Serverです。
少々内容が難しくなるため、この記事ではサーバーでの具体的な対処手順については解説しませんが、参考になる情報を以下にご紹介させていただきます。
- Exchange Onlineを利用されている場合:Office 365 管理者が、外部受信者宛ての電子メールに Winmail.dat 添付ファイルを含まないようにフォーマットを指定する方法(Microsoft)
- オンプレミスのExchange Serverを利用されている場合:リモート ドメインのプロパティの構成(Microsoft)
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対処方法3:パソコンのレジストリ設定を変更
Outlookの送信設定がリッチテキスト以外になっており、メールサーバーにExchange Serverを利用していないにもかかわらず、Winmail.datが届く場合もあるようです。
このときは、メールを送信するパソコンの「レジストリファイル」と呼ばれるファイルを書き換えて対応できます。
作業の手順は、以下の記事を参照ください。設定箇所や値は、この記事と同じです。
※バージョンが2019,Microsoft365の場合は、2016と同じ設定値です。
レジストリファイルは書き換えに失敗すると、Windowsが起動しなくなることもあります。必ず手順どおり、慎重に作業してください。
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Winmail.datが届いたら開く方法
もしWinmail.datが添付されたメールが届いたら、以下の方法で対処します。
Winmail.datを解読ツールで読む
解読ツール「Winmail Opener」にWinmail.datを読み込ませると、Winmail.datに含まれる本文(書式含む)や、添付ファイルが表示されます。パソコンにインストールして使うタイプのツールです。
Winmail.datを解読サイトで読む
「winmail.dat変換ツール」というサイトにWinmail.datをアップロードして解読します。内容はまとめてzipファイルに圧縮され、ダウンロード可能です。
添付されたメールを、GmailやYahoo!メールに転送する
Winmail.dat付きのメールを、そのままGmailやYahoo!メールに転送する方法です。Winmail.dat内に別途、添付ファイルがあった場合、その添付ファイルが見える状態になります。
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まとめ
Outlookでメール送信したとき、Winmail.datが送られた際の解決方法について解説しました。
「リッチテキスト形式」を使うと、Outlook同士でメールをやりとりする際には、文字装飾や表組みなどを使えるため非常に便利です。
しかし受信側がOutlookでない場合にはメールのやりとりに支障が生じ、添付ファイルも見えなくなります。たとえば会社で全員がOutlookを使っている環境なら大丈夫でも、お客様先へ送ったメールにトラブルがあったら大変ですね。
メールの形式は基本的にはテキスト形式、必要があればHTML形式に設定するのがおすすめです。