outlookで、つぎのようなインターネットセキュリティ警告が表示されたことがありませんか。Outlookのバージョンに関係なく警告は2013でも2016でも2019でも365でも表示されるようです。
この記事では、インターネットセキュリティ警告がどんな時に表示されるのか。またその警告が出る仕組みについて、解説いたします。
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インターネットセキュリティ警告
インターネットセキュリティ警告
対象のプリンシパル名が間違っています。
接続しているサーバは、確認出来ないセキュリティ証明書を使用しています。
このサーバーの使用を続けますか?
一昔前までは暗号化せずにメールの送受信(「平文(ひらぶん)」での通信)をしていたのが主流でした。もしかしたら今でも多いかもしれません。
暗号化しないで送受信するように設定し直せばエラーは消えますが、HTTP通信の件でもGoogle ChromeやFirefoxでは警告文「保護されていない通信」が表示される時代になりました。
メールの送受信でも暗号化しましょう。
でも暗号化設定はおすすめですが、適当に設定するとこの警告が出ます。
この警告が表示されるのは、SSL証明書の仕組みが関係しています。
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~~SSL証明書の仕組みの簡単な説明~~
POP3、SMTP、IMAPでサーバを指定するときのサーバ名とSSL証明書で設定されたサーバ名が食い違ってるとエラー出ます。食い違う部分を修正し、再設定しましょう。
1.SMTP、POP3、IMAPってなに?
SMTP
SMTPは「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略です。
SMTPは、メール送信者が送ったメールを受信者のメールサーバまで届ける役割を持っています。
POP3
POPは「Post Office Protocol(ポスト・オフィス・プロトコル)」を略したものです。
POPはメールを受信する際に必要となるサーバです。
POPサーバはメールサーバに保存されたメールを、受信者のパソコンへダウンロードします。
POPは、メールをダウンロードするとサーバから消えます。
IMAP
IMAPは「Internet Message Access Protocol(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル)」を略したものです。
POPと同様に、メールを受信する際に必要となるサーバです。
IMAPはサーバ上のメールを閲覧でき、メールをダウンロードする必要がありません。
パソコンのような大容量のデータ保存量を持っていないスマートフォンは、IMAPサーバと相性がいいのでメールソフトとして設定されることが多いです。
POPとは違いIMAPは、メール本体がサーバに残っています。
サーバの特徴まとめ
SMTP | POP | IMAP | |
---|---|---|---|
サーバの役割 | メール送信に必要なサーバ | メール受信に必要なサーバ | メール受信に必要なサーバ |
メールの送受信方法 | 宛先のメールサーバにメールを送信する | パソコンなどへメールをダウンロードする | メールのキャッシュをダウンロードする |
受信時のメールの扱い | – | ダウンロードすると、メールは消える | メール本体はサーバに残る |
機器のサーバ設定 | パソコン・スマホ | パソコン向き | スマホ向き |
2.SSL証明書は何を保証しているの?
SSL証明書は以下の2つの機能を保証しています。
サイトの実在証明 | サイバートラストが信頼される第三者機関として以下の事を証明する。
1.サイトの運営組織が実在する 2.ドメイン名の使用権がある |
---|---|
SSL暗号化通信 | ブラウザとサーバ間で暗号化した通信をやりとりし、個人情報などが第三者に盗み見られないようにする。 |
個人情報が漏洩しないように暗号化通信をする必要があるのは分かりますが、サイトの実在証明が何故必要なのかと疑問に思う方がいるかもしれません。
次のSSL証明書ってなぜ必要なの?で説明いたします。
3.SSL証明書ってなぜ必要なの?
サイトの実在証明が必要な理由は、悪意をもったサイト運営者に情報が漏洩される可能性があります。
SSL証明書は、信頼される認証局がサイトを審査し、サイトの実在性を保証する証明書なのです。さらに暗号化通信も保証しているので、顧客にとって安心してサイトを利用できます。
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メール設定の再設定方法
POP3、SMTP、IMAPでサーバを指定するときのサーバ名とSSL証明書で設定されたサーバ名が食い違ってるときにサーバ名を再設定する方法を以下にまとめました。
「このサーバーは、指定した種類の接続暗号化をサポートしていません。暗号化方式を変更してください。」というエラーがエラーコード(0x800CCC1A)などと共に表示されたりします。
エラーが表示されたら、証明書を確認し正しいサーバ名に再設定する必要があります。
手順1.証明書の表示をクリックする
手順2.発行先を確認し、画面を閉じる
手順3.「コントロールパネル」を開きます。
手順4.コントロールパネルの「ユーザーアカウント」を選択する
手順5.ユーザーアカウント画面の「Mail(Microsoft Outlook 2016)(32ビット)」を選択する
※Officeのバージョンによって表記が若干異なりますがアイコンはどのバージョンでも同じです。
手順6.メール設定の「電子メールアカウント」を選択します
手順7.メールアドレスを選択し、「修復」をクリックします
手順8.アカウントの修復で「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」をクリックし、次へ進みます
手順9.サーバ情報に証明書で確認したサーバ名を入力し、次へをクリックします
※場合によっては「受信サーバのポート番号」や「送信サーバのポート番号」も変更しないといけない場合もあります。
以下にメール暗号化に関する別の詳しい記事もありますので合わせてご確認ください。
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まとめ
Outlookのメールサーバ設定方法は、複雑です。 自力で設定するのが難しいという方は、とげおネットまでお問い合わせください。
Outlookトラブル関連記事
Outlook利用中のトラブルについては以下のページもご参考ください。
その他メールトラブル記事
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