インターネットの通信速度は出ているのに、接続が頻繁に切れてしまう。
VPNも安定しているときと、何度も切断されるときがある。
このような症状にお困りのお客様から、ネットワーク環境の調査をご依頼いただきました。
今回のお客様は、2026年1月に雑居ビル内のオフィスへ移転して以降、インターネット接続が不安定な状態に悩まされていました。特に15時以降に症状が発生しやすく、業務で利用しているVPN接続にも影響が出ていたとのことです。
通信速度の確認やネットワーク機器の再起動を行っても症状が解消しなかったため、回線だけでなく、機器の構成や電源供給まで調査しました。今回は、電源コードの接続状況を見直したことでインターネット環境が改善したサポート事例をご紹介します。
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お客様のインターネット環境と発生していた症状
2026年5月12日に現地調査を行いました。
お客様のオフィスでは、NTT製のRX-600KIにBuffalo製のWi-Fiルーター「WSR6500BE6P/NBK」を接続し、社内のパソコン3台程度と複合機を利用していました。
WSR6500BE6P/NBKはWi-Fi 7に対応した比較的新しい機種で、ファームウェアも最新の状態。ルーター本体は少し熱を持っていましたが、調査時点では明確な機器故障は確認できませんでした。
インターネット接続にはAsahi-netのPPPoE接続を使用しており、IPv6では通信できない状態でした。
また、VPNは本社に設置されたNAS「LinkStation」を利用するために使用。各端末からWindows標準のVPN機能とNetVolanteを利用して接続していましたが、問題なく使える期間がある一方、接続が切れてしまう期間もありました。
インターネットが完全に使えなくなるわけではなく、使用中にブツブツと途切れるため、原因を判断しにくい状態です。まずは通信速度やWi-Fiルーターなど、一般的に接続不良の原因となりやすい部分から確認しました。

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通信速度を改善しても接続不良が継続
初回調査時に有線接続で通信速度を測定したところ、上り・下りともに100Mbps前後でした。上りのほうが若干速い状態でしたが、通信は安定していません。

無線接続では有線接続よりも少し速度が低下し、pingによる通信確認では、まれに応答が返ってこないこともありました。ただし、現地調査を行った日は比較的安定しており、症状が常に再現するわけではありません。
その後の対応によって、インターネットの通信速度には改善が見られました。

しかし、通信速度が改善したあとも、インターネットがブツブツ切れる症状は解消しませんでした。VPNについても、安定して接続できることが多いものの、ときどき切断される状態が続いています。

通信速度が遅いだけであれば、回線の混雑やWi-Fiの電波状況などが原因として考えられます。しかし今回は、速度が改善しても接続自体が途切れていたため、通信速度以外の原因についても調査する必要がありました。
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NTTのWeb回線調査を実施
次に、NTTのWeb回線調査を利用して、回線側に異常が発生していないかを確認しました。
NTT東日本の場合は、以下のサイトから回線状況を確認できます。なお、確認にはNTTの契約情報が必要です。


調査の結果、回線自体は正常であるものの、ネットワークが混雑している可能性があると表示されました。

案内された解決方法に従い、NTT製のレンタル機器の配線を確認したうえで再起動を実施しました。
しかし、再起動後もインターネットの接続状況に変化はなく、ブツブツ切れる症状は続きました。回線調査で明確な異常が見つからず、通信機器を再起動しても改善しなかったことから、NTTによる現地調査の前に、弊社でもう一度オフィス内の状況を確認することにしました。
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ネットワーク構成の変更も検討
調査の途中では、YAMAHA製ルーター「RTX830」を導入し、本社とオフィス間で拠点間VPNを構築する方法も検討しました。
現在使用しているBuffalo製ルーターはWi-Fi専用機として使用し、RTX830と無線LANアクセスポイント「WLX222」を組み合わせる構成です。あわせて、プロバイダ契約の変更も改善案として検討しました。
ただし、ネットワーク機器を変更しても、断続的に接続が切れる症状が解消しない可能性があります。そのため、新しい機器を導入する前に、現場の設置環境をあらためて確認しました。
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ネットワーク機器の電源供給を確認
現場であらためて確認したのは、ルーターや回線終端装置などのネットワーク機器へ電源を供給している延長コードです。
確認したところ、1つの延長コードにネットワーク機器だけでなく、複合機やPBX、冷蔵庫、電子レンジなど、複数の機器が集中して接続されていました。

これらの機器は、普段使用していない場合でも、動作するタイミングによって消費電力が大きくなることがあります。特に、業務用の複合機や電子レンジは、1台だけで最大消費電力が1,000Wを超える可能性があります。
同じ延長コードで消費電力の大きい機器を複数使用すると、電源供給が不安定になり、ルーターなどのネットワーク機器の動作にも影響を及ぼす可能性があります。そこで、各機器の接続先を確認し、電源コードの整理と組み直しを行いました。
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電源コードの整理後に接続環境が改善
電源コードを整理し、ネットワーク機器と消費電力の大きい機器の接続環境を見直したところ、インターネットがブツブツ切れる症状は改善しました。
今回のケースでは、インターネットの通信速度を改善しても症状が残り、NTTの回線調査でも明確な回線異常は確認されませんでした。また、通信機器を再起動しても状況は変わりませんでした。
一見すると回線やWi-Fiルーターの問題と思われる症状でも、ネットワーク機器に電源を供給している延長コードや、周辺機器の接続状況が影響している場合があります。
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まとめ
今回の事例では、インターネットが頻繁に切れる原因を調査した結果、1つの延長コードに複数の機器が集中して接続されていることが分かりました。
回線やルーターの交換、プロバイダ契約の変更などを行う前に電源環境を見直したことで、大がかりな機器構成の変更をせずに接続環境を改善できました。
インターネットの接続が不安定な場合、回線の混雑やWi-Fiルーターの不具合だけでなく、電源タップや延長コードの接続状況も確認することが大切です。特に、複合機や電子レンジなど消費電力の大きい機器と、ルーターなどの通信機器を同じ電源から使用している場合は注意が必要です。
インターネットやVPNが頻繁に切れる、通信速度は出ているのに接続が安定しないなど、ITにまつわる不明点やお困りごとがありましたら、お気軽にとげおネットまでご相談ください。
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