引っ越しを機にプロバイダを変えたらインターネットにつながらない・・・
マンションが契約しているプロバイダの設定にしたらGoogleとYouTubeしか見れない・・・
最近主流になりつつあるインターネット接続方式「IPv6 IPoE」が原因で起こることがあります。対応したネットワーク機器が必要な可能性があります。
この記事では引っ越し後ネットが上手くつながらない場合の詳しい原因、そして調べ方と対策について解説します。
ネットワークトラブルにはその他の色々な原因が考えられるため以下の関連記事と合わせてご参考ください。
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引っ越しの後でインターネットが上手くつながらない原因とは?
引っ越しを機に新しいプロバイダへ乗り換えた際や、引越し先のマンションが契約しているプロバイダの設定へ変更したときなどは、インターネットが上手くつながらないトラブルに遭遇しやすいです。
これらのトラブルに共通しているのは、『プロバイダが変わったタイミングでインターネットに上手くつながらなくなった』という点です。
しかし、中には「GoogleとYouTubeだけは見れる」といったケースもあるため、インターネットにまったく繋がらない状況というわけではなさそうに思えます。
これらトラブルの原因は、プロバイダ側が「IPoE」という接続方式を採用しているために起きているかもしれません。
一昔前はPPPoE接続が一般的だったが最近はIPoE接続が普及した
IPoEとは、近年登場したインターネットへの新しい接続方式です。インターネットの黎明期からあるPPPoE方式と比べ、IPoE方式は様々なメリットがあります。
- ネットワーク終端装置を経由せず、インターネットに直接接続できる
- PPPoEと比べて通信速度が速く、速度も低下しにくい
- PPPoEと比べて通信が安定しており輻輳にも強い
このように多くのメリットがあるIPoE形式ですが、比較的新しい接続方式であるため、今お使いのルーターがこのIPoE形式に対応していない(さらにややこしいことにIPoEには形式が複数ある)と、GoogleやYouTubeなど特定のサイトしか見れなかったり、そもそもネット自体に上手くつながらないといったトラブルが起きるのです。
IPoE形式の詳細については以下のページをご参考ください。
GoogleやYouTubeしか見れない状況
ルーターがIPoE形式に対応していないと、インターネットが全くつながらない場合もあれば、「他のWebサイトは見れないけど、GoogleやYouTubeだけは見れる」といった特殊な状況に陥るケースもあります。詳しくは以下のページをご参考ください。
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引っ越しの後でインターネットが上手くつながらないときの調べかたと対策
原因が分かったら、次に行うのは調査と対策です。
IPoE方式が原因ではなく、稀にですがパソコンやスマートフォン自体や、ルーター側が原因である可能性もあるため、まずは原因の切り分けを行いましょう。
まずプロバイダの回線契約をチェックしよう
まずは、これから利用するプロバイダの回線契約をチェックしましょう。IPoE方式の通信契約が広まるにしたがって回線契約がだいぶ複雑になってしまいました。
契約書に接続方式が「IPoE」や「IPv6」などと記載されていれば、それはIPoE方式となっています。
「PPPoEとIPoEのお好きな方が使えます」という契約もあります。
PPPoE契約なのにONUやホームゲートウェイをつなげると勝手にIPoE方式で通信を始める機器も存在します。
そのため現在の回線契約の確認が必要です。
また、プロバイダによっては、自動判別、すなわちサイトにアクセスするだけで現在の回線契約を表示してくれるものも存在します。必要に応じて使ってください。
引用元:ビックローブ光
検索サイトで「(プロバイダ名) IPoE 確認」といったキーワードで検索するといいでしょう。
ONUやルーター、ホームゲートウェイが「IPv4 over IPv6」に対応しているか確認
先述のとおり、まだまだ世の中にあるサイトはIPv4で作られているものが多く、IPv6を利用しているIPoE方式でネットに接続してしまうと、見れないサイトが多くなってしまいます。
その課題を解決する技術が「IPv4 over IPv6」です。IPoE方式(IPv6)でインターネットに繋がっている状態でも、IPv4で作られたサイトが閲覧できるようにした技術となります。
しかし、この「IPv4 over IPv6」はルーター側が対応していないと使用できません。
お使いのルーターがIPv6へ対応しているか確認する必要がありますが、購入して年数が経った古めのルーターだと対応していない場合があります。
ただし、中にはファームウェアのバージョンアップで対応する場合もありますので、まずはメーカーのHPを確認してみましょう。
引用元:BUFFALO
ルーターのパッケージや機能一覧に「IPv6」と記載されていれば、ほぼ「IPv4 over IPv6」に対応していると思って間違いありません。
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引っ越しの後で急にインターネットが上手くつながらなくなった場合まとめ
引っ越しの後で急にインターネットが上手くつながらなくなった場合、新しいプロバイダが「IPoE方式」を採用している可能性があります。
確認手順と対策について、以下にまとめました。
- 新しいプロバイダの接続方式を確認する
- 接続方式が「IPoE」だった場合は、接続方式を従来の方式(PPPoE)へ変更できるか問合せする
- 接続方式を変更できないのであれば、今使っているルーターが「IPv4 over IPv6」に対応しているか確認する
- 今使っているルーターが「IPv4 over IPv6」に対応できないのであれば、ルーターを買い替える
以上です。
今後は一般的な接続方式になると予想されるIPoEですが、今は普及し始めたばかりです。
世の中のサービスはまだまだIPv4で提供されているものが多く、引っ越しの後で急にインターネットが上手くつながらなくなったのであれば、利用するユーザー側で何かしら対応が必要な状況といえるでしょう。
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弊社ネットワークサポート事例
弊社のネットワークサポート事例は以下のとおりです。