PPPoE方式・IPoE方式、IPv6、IPv4over IPv6は、すべてインターネットの通信方式のことです。
PPPoE方式・IPoE方式は、インターネットに何をどうやってつなぐのか、接続方式を指しており、IPv6,IPv4 over IPv6は、インターネット上の住所であるIPアドレスの割り当て方式のことを指しています。
接続方式とIPアドレス割り当ての方式により、インターネットの速度が違ってきます。テレワークが盛んな今、インターネットが混雑する・遅くなったといった事象が気になる方も多いことでしょう。
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通信速度が一番早いのは、IPoEとIPv6の組み合わせ
従来はPPPoEによるインターネット接続が主流でしたがここ数年でIPoEでの接続方式を選ぶ方が増えてきました。各プロバイダもPPPoEと比べて速度は出ると宣伝していますし、弊社のお客さまを見ても実際にスピードが出ています。 PPPoE接続方式だと 速くて400Mbps、IPoE接続方式を選ぶと600Mbpsからそれ以上速度が出ていることが大半です。
2024年現在IPoEとIPv6は通信速度がもっとも早い通信プロトコルの組み合わせということができます。こうした速い回線にしたい場合は、IPoE・IPv6に対応したプロバイダからインターネット接続サービスを受ける必要があります。
IPoEの通信方式は複数ありプロバイダごとに違うため利用するネットワーク機器がそのプロバイダの接続方式に対応しているか事前に確認しておく必要があります。
回線の名称 | サービス名称 |
v6プラス | 日本ネットワークイネイブラーによるOEM・フレッツ光、ソネット光プラスなど |
Transix | IIJ系列のインターネットマルチフィード社によるOEM提供・ドコモ光、IIJmioひかりなど |
IPv6オプション | BIGLOBE |
IPv6高速ハイブリッド | ソフトバンク系列プロバイダ |
OCNバーチャルコネクト | OCN他NTT系列プロバイダ |
クロスパス | アルテリアネットワークスによるOEM・楽天ひかりなど |
全体的にインターネットを早くしたい場合は、こちらもご参考ください。
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従来の方式との違い
実は、接続方式とIPアドレス割り当ての方式で、インターネットの速度は変わるのです。
通信は「プロトコル」という通信の規約(プログラムに似た約束事)により、通信することができます。PPPoE、IPoE、IPv6,IPv4 over IPv6はすべて通信プロトコルですが、どの通信プロトコルを使うかにより、通信速度が変わります。
大まかに言うと、古いプロトコルを使うと、通信速度は遅くなり、新しいプロトコルを使うと通信速度は速くなります。
速度の計測ができる、サイトで測ってみたら「こんなに遅いの?」と驚くこともありえます。
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接続方式を決める新しいプロトコル・IPoE
新しい接続方式であるIPoEは、回線ごとインターネットに接続します。つまり、電話交換機同様の役割をしているNTE=ネットワーク終端装置を介するものではありません。その代わり、大容量のゲートウェイを経由して、回線同士をつなぎます。
直接回線をつなぐ方式なので、きわめて短い時間内に大量の回線を簡単につなぐことができます。
その上、経由するゲートウェイは、物理的・論理的に増設が可能ですので、つなげる回線が増えても、容量がパンクしてしまうことはまずありませんし、通信が安定しています。
こうして余裕のある状態で通信を行うので、速度が速く、スムーズな通信が可能になります。また、認証は、回線ごと認識したうえで認証しますので、ユーザーネームと、パスワードが必要ありません。
電話交換の考え方を使わなくても、回線がインターネットに接続できる方式なので、ネイティブ方式とも言われます。
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接続方式を決める古いプロトコル・PPPoE
PPPoE方式は、仕組みで言えば、電話の原理をインターネットに応用したものです。ユーザーネームとパスワードで認証を受けて、機器と機器をつなぐ方式がPPPoE(Point-to-Point Protocol on Ethernet)は、この接続方式の略称です。
インターネットプロバイダーは、ユーザーのデバイスをNTE経由で電話交換機の原理と同様の方式でインターネットにつなぎます。ところが、NTE≒交換機は、容量が決まっているため、ユーザー数が増えると混雑が起こり、容量がいっぱいになるとなかなか動きにくくなります。これがインターネット渋滞の正体です。
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新しいIPアドレス割り当て方式・IPv6
ところで、インターネット回線は、各回線を他の回線につなぐ際、IPアドレスから、IPアドレスにつなぐという約束事があります。
今、IPアドレスの割り当ては、IPv6という新しい方式と、IPv4という古い方式が混在しているところです。
IPv6は、128ビットの長さを持ち、3.4×10の38乗個=約340澗(かんと読みます)個ありますので、ほぼ無限に近い数があります。
しかも、古いIPアドレスの割り当て方式であるIPv4がデバイス固有のアドレスを意味していたのに対しIPv6は、物理アドレス(MACアドレス)といって、デバイスのアドレスを認識したら、自動的に割り当てられる仕組みです。
ユーザー側では、通信機器の接続の際にIPアドレスを設定する必要がなくなり、また、インターネットに接続できる機器であれば、IPアドレスが自動的に設定されます。
さらにいうと、一つのIPアドレスが不具合を起こしていても、代替するIPアドレスがいつもありますので、通信障害も起こりにくく、速度も速いのです。
IPアドレスが設定できない家電でも、通信機器であるモデムやルーターでも、回線に物理的につなげることが可能であれば、シームレスにインターネットの通信網につなげられる仕組みであることがIPⅴ6の特徴です。
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古いIPアドレス割り当て方式・IPv4
IPv4のアドレスは、数字で表現し32ビットの長さを持っています。これはIPv4のアドレス総数が2の32乗個、つまり42億9496万7296個であることを意味しています。
ところが、現在、IPアドレスは枯渇寸前の状態で、さらに新しいIPアドレスが必要になっています。そのため用意されたのが、先ほどご紹介したIPv6です。IPv6により、IPアドレスはほぼ無限に増えた状態になっています。
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過渡期の知恵にして最新・IPv4 over IPv6
現在は、IPv4 over IPv6といって、IPv4をあたかもIPv6のように見せかける技術があり、この技術を使うと、IPv4の機器でもIPv6のように利用することができます。
仕組みは、「カプセル化」といって、IPv6によりIPv4をカプセルで包むように、IPv6の情報に仕立てたIPv4を使えるのです。
IPv4と、IPv6の機器が混在している今、この技術で双方を併存させて利用することができます。この技術があるので、インターネットを接続して、通信に問題がある場合、IPv6を無効化することはもはや必要ありません。
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iPoEのデメリットについて
とはいえIPoEにデメリットが全くないわけではありません。
一部のVPN方式が利用できない
社外から社内のサーバやNASのデータを使うためによく利用されるVPN、実はいくつもの方式があります。一番普及しているのは「L2TP/IPsec」方式ですが実はこの方式、IPv6ではうまく動きません。「SSL-VPN」方式に変更したり、従来のPPPoE方式と併用して利用する必要があります。
VPN接続の詳細に関しましては以下のページをご参考ください。
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