Outlookでメールを送っても送信完了せず、送信トレイにメールが残るときがあります。
大切なメールが送信されていないと情報の行き違いになり、ビジネスの場合には損失を負いかねません。原因を把握して、適切に対応しておきたいですね。
この記事ではOutlookでメールが送信されない原因と、対処方法を下記に分けて解説します。
- 送受信にPOP/SMTPを利用している場合
- 送受信にIMAP/SMTPを利用している場合
Outlookでメール送信されないことがある方は、参考にされてください。
▼メールサーバがブラックリスト(スパムメール送信サーバ)に登録されてしまったケース
▼Outlookの不具合(?)でメールが送れないケース
▼ドメイン設定の不具合でメールが送れない/届かないケース
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メール送受信方法の違い(POP、IMAP、MAPI)
Outlookでメールを受信する方法(プロトコル)は、大きく分けて以下の3とおりです。
- POP・・・サーバーからパソコン上にメールをダウンロードする
- IMAP・・・サーバー上のメールを閲覧する
- MAPI・・・Microsoftサーバー(Exchangeサーバー)内のメールを閲覧する
またPOP・IMAPとも、メールの送信時に使われるのはSMTPと呼ばれるプロトコルです。そのためPOP/SMTP、IMAP/SMTPと記述されることもあります。
この記事ではPOP/SMTPおよびIMAP/SMTP利用時に起きる、Outlookのメール未送信トラブルについて解説します。
POP/SMTP、IMAP/SMTPのどちらを使っているかは、Outlookからメニューの「ファイル」を開くと、アカウント名の下に表示されています。
利用している送受信方法によって、未送信トラブルの対応方法に違いがあります。
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POPを利用している場合:基本は「設定の見直し」
POPを利用している場合には、メールアカウント設定の見直しをおこないます。
気をつけたい点がいくつかあるため、順番にご紹介します。
チェックポイント1:「接続したら直ちに送受信する」設定になっているか確認
この設定をしてあれば、書き終わって送信手続きしたメールを送信トレイに置かず、直ちに送信できます。
以下の手順はOutlook365の場合になりますが、他のバージョンでも同様の操作で設定可能です。
■「接続したら直ちに送信する」設定の確認
Outlookのメニュー左上から「ファイル」を選択→表示された画面左下から「オプション」を選択します
①画面左側から「詳細設定」を選択します。
②画面の右側を「送受信」が表示されるまで下にスクロールします。
③「接続したら直ちに送信する」のチェックが入っているか確認します。入っていなければ、チェックを入れてください。
④「OK」を押して画面を閉じます。
これでメッセージを書いて送信手続きを終えれば、すぐ送信されるようになります。
チェックポイント2:暗号化の設定を確認
2つ目にチェックが必要なのは、暗号化の設定です。
セキュリティを確保するため、メールの送受信時には暗号化が強く推奨されています。
そのため今まで暗号化無しでメールの送受信ができていたプロバイダーでも、暗号化が必要な仕様に変更されている可能性があるのです。
Outlookの設定に暗号化についての設定が抜けている、間違っているなどの場合、メールが正しく送受信されません。設定を見直してみましょう。
暗号化設定のチェック方法は、以下の記事を参考になさってください。
※Outlook2019/365をお使いの方は、上記記事の手順では設定画面が表示されない場合があります。以下の手順で、同様の詳細画面を表示可能です。
- 画面左上から「ファイル」を選択
- 画面中央「アカウント設定」ボタンを押す→表示されたメニューの一番下「プロファイルの管理」を選択
- 画面上部「電子メールアカウント(E)…」ボタンを選択
- 以降は、上記記事と同様の手順でチェックします。
チェックポイント3:メールアカウントの設定を作り直す
以上2つの設定を見直しても、送信トレイにメールが残るときがあります。
このような場合はメールアカウントの設定を削除し、もう一度作り直してみてください。
OutlookでPOPを使っている場合、アカウント情報とメールデータの情報は別々に管理されています。アカウントを消しても「データファイル」を消さなければ、今まで送受信したデータは無くなりません。
設定の削除、作り直しは以下の画面から可能です。設定値は環境により違いがあるため、利用しているプロバイダーのヘルプなどをご確認の上設定ください。
■アカウント作り直しの手順
Outlook画面左上「ファイル」→「アカウント設定」ボタン→「アカウント設定」
- 「削除」ボタンを押し、アカウントを削除
- 「新規」ボタンを押し、同じアカウントをもう一度作成
アカウント作成時には、今まで使っていたデータファイルを使うように設定します。
- 下記の画面で「既存のデータファイルを使用」にチェックを入れます。
- 「参照」ボタンを押し、以前に利用していたデータファイル(pstファイル)を選択して「OK」ボタンを押します。
これで、アカウントの作り直しが完了しました。
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IMAPを利用する場合:Outlook以外の方法も視野に
POPと同様IMAPにおいても、設定の見直しでメール送信の問題が解決されるケースもあります。
しかしIMAPを利用するときには、Outlook以外のアクセス方法も視野に入れることを推奨いたします。
チェックポイント1:送信済みメールの保存設定を見直す
IMAPではPOPと違い、メールはサーバー上に保存される仕様となっています。
しかしOutlookのバージョンが古い場合、送信済みメールがローカル(パソコン上)に保存され、送信に影響するときがあります。サーバーに保存されるよう、設定を見直してみましょう。
1.送信済みのメールをひとつ開き、メニュー「ファイル」を選択します。
2.「フォルダーへ移動」ボタンを押し「その他のフォルダー」を選択します。
3.①「送信済みメール」フォルダを選択し、②「OK」ボタンを押します。
※Outlookのバージョンによっては「送信済みアイテム」、またプロバイダーによっては「Sent」という名前になっている場合があります。
これ以降に送信したメールは、サーバー内の「送信済みメール」フォルダに保存されます。
チェックポイント2:Outlook以外の手段(Webブラウザ/アプリ)の利用を検討する
とげおネットでは、IMAPで送受信するときにはOutlook以外の方法を推奨しております。
OutlookでIMAPを利用設定すると、ご利用のメールアドレスやプロバイダーによって挙動が変わり、トラブルが起きやすいためです。
■GmailやYahoo!メールの場合は、Webメールやスマホアプリを活用
とくにGmailやYahoo!メールなど、IMAPの利用を前提としているサービスの場合には、以下のような手段をおすすめします。
- パソコン・・・Webブラウザー(Webメール)
- スマホ・・・スマホアプリ
■Exchange Onlineをご利用の場合には、Outlookを推奨
Exchange Online(Microsoftの法人向けクラウドメールサービス)は、同じMicrosoft製のOutlookと親和性の高い仕様になっています。
そのため、IMAPをご利用の時でも問題なく、Outlookの使用が可能です。
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どうしても上手くいかない時は
インターネットで検索して色々な方法を試してみたけどうまくいかない…
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まとめ:状況に合った対応を
Outlookで、メールの送信に問題がある場合の対処方法について解説しました。
送受信のプロトコル(POP・IMAP)と、利用されているサービスによって、対応方法に違いがあります。状況にあった対応をされることがトラブル解消の第一歩です。