Outlook利用時に送受信がうまくできない、アプリケーションが開かないなどのトラブルが何度も起きるときがあります。
そのような場合には、Outlookの受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)を使い、破損の可能性があるメールデータの回復を試みてみましょう。
この記事では「受信トレイ修復ツール」の使い方について、図解入りで解説します。パソコン上でscanpst.exeの場所を探す方法についてもくわしくご紹介しますので、参考になさってください。
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Outlookの受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)とは
Outlookは送受信したメールを、Outlookデータファイルと呼ばれる形式のファイルに保存しています。このファイルの破損を直すためのアプリケーションが、受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)です。
受信トレイ修復ツールは、Outlook本体とは違う独立したアプリケーションです。ツールを使うには、パソコンでscanpst.exeのある場所を探し、ダブルクリックして立ち上げ実行する必要があります。
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受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)の場所
scanpst.exeのある場所は、Windows OSのバージョンと、Outlookのアプリケーションによって違います。
scanpst.exeのパス
scanpst.exeは、基本的には以下の場所にあります。
Outlookのバージョン | ファイルの場所(パス) |
---|---|
Outlook 365,2019,2016 | C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16 |
Outlook 2013 | C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office15 |
scanpst.exeが見つからないときに探す場所
インストールしているOutlookアプリケーションや、インストーラーの種類により、scanpst.exeが別の場所にある場合があります。見つからないときは下記を参考に探してみてください。
■32bit版のOutlookをインストールされている場合
上記表にあるパスの「Program Files」フォルダを、「Program Files(x86)」フォルダに読み替え、探してみてください。
例)Outlook2016以降の32bit版アプリケーションを利用されている場合
C:\Program Files(x86)\Microsoft Office\root\Office16
■MSIインストーラー(企業向けライセンスの一部)を使ってインストールされている場合
上記表にあるパスの「root」フォルダを省き、探してみてください。
例)Outlook2016以降でMSIインストーラーを使用されている場合
C:\Program Files\Microsoft Office\Office16
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受信トレイ修復ツール 実行の手順
scanpst.exeを実行し、開いたウィザードを順に進めていきます。
■作業の手順
1.scanpst.exeをダブルクリックし、実行します。
2.[参照]ボタンを押し、修復したいOutlookデータファイルを選びます。
- 何も設定していない場合、Outlookデータファイルのある場所は以下のフォルダ内です。
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Outlook ファイル\ - データファイルの拡張子(ファイルの末尾)は「.pst」あるいは「.ost」どちらでも修復可能です。
3.Outlookデータファイルを選択できたら[開始]ボタンを押します。
メールデータのサイズにより、ファイルのスキャンに時間がかかる場合があります。
4.スキャンの結果が表示されます。[修復]ボタンをクリックするとデータの修復を開始します。スキャンと同様、ファイルサイズによっては時間がかかります。
5.修復が終わると「修復が完了しました」というメッセージが表示されます。これで作業は終了です。[OK]ボタンを押し、作業を終わらせてください。
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まとめ:scanpst.exeでメールデータの破損を回復する
Outlookの送受信トラブルや、アプリケーションが開かないとき、解決方法のひとつとしてscanpst.exeを使い、Outlookデータファイルを修復すると対応できる場合があります。
アプリケーションを実行し、ウィザードを進めるだけのシンプルな手順ですので、不具合があるときは一度試してみることをおすすめします。
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