2021年秋にリリースされた「Windows11」では、Windows10に比べるとより性能の高いCPUが必要になります。セキュリティや信頼性を確保し、現在使っているソフトウェアとの互換性を保つためです。
この記事ではWindows11に必要なCPUのスペックと、現在お持ちのパソコンでの対策方法について解説します。
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Windows11は、32bitには非対応、
Windows10まで32bitバージョンと64bitバージョンの両方が利用できましたが、Windows11からは32bitには非対応となります。全て64bitで動作します。詳しくは以下のページをご参考ください。
[Windows11のシステム要件]
CPU | 1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサ または System on a Chip (SoC) |
---|---|
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB以上 |
システム ファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM | TPM2.0 |
グラフィックス カード | DirectX12以上 (WDDM2.0) に対応 |
ディスプレイ | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
概要としては現在のところ、これ以上の仕様がはっきりしていませんが、少なくとも64bitのCPUが必要になります。
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お使いのパソコンが64bitCPUなのか確認する手順
ご自身がお使いのパソコンに64bitCPUが搭載されているかどうかは、Windowsの「システム」からわかります。
①画面の左下、Windowsアイコンを右クリック
②メニューから「システム」を選択
③画面右下「デバイスの仕様」を見る
④「システムの種類」の右端を見ると、64bitCPUかどうかわかります。
- x64 ベース プロセッサ・・・64bitCPU
- x86 ベース プロセッサ・・・32bitCPU
32bitCPUだった場合、Windows11へのアップデートはできません。
Windows10のサポートが終わる2025年10月までに、Windows11が稼働するパソコンへの買い換え、または対応するCPUを載せられるマザーボードへの入れ替えなど、何らかの対策が必要です。
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現在対応予定のCPUなのかチェックするには
さらに64bitCPUのすべてが、Windows11に対応しているわけではありません。
お使いのパソコンのCPUがWindows11対応しているかどうかは、Microsoftの公式サイトで調べればわかります。
今秋のリリースまでに、まだ対応を検討中のCPUも
64bitCPUの中でも、現在のところ対応しているのは以下のCPUとなります。
- Intel 第8世代プロセッサ
- AMD Zen 2
- Qualcomm 7/8 シリーズ
おおよそ2018年より最近に発売されたパソコンであればほぼ対応しています。
さらに Intel 第7世代プロセッサ、AMD Zen 1への対応も現在検討中です。
(参考:Update on Windows 11 minimum system requirements | Windows Insider Blog)
Windows11対応のCPUかどうかチェックする方法
お使いのPCのCPUが、Windows11に対応するか公式サイトで調べてみましょう。
①パソコンに載っているCPUの型番を調べる
先ほど開いた「システム」→「デバイスの仕様」をもう一度見て、「プロセッサ」に書いてあるCPUの型番をチェックしておきます。
上記の例では「Intel Core i7-8700」が型名になります。
②Microsoftのサイトに掲載されているか調べる
次に下記のMicrosoft公式ページから、お使いのパソコンのCPUを探します。おそらくほとんどの方が「Intel」です。
[メーカーごとのCPU対応ページ]
リストにはたくさんのCPUが掲載されています。ブラウザ上から[Ctrl+F]キーなどを使い検索すれば見つかりやすいですよ。
「Intel Core i7-8700」はリストに掲載されているため、Windows11に対応しているパソコンだとわかります。
このリストに掲載されていなければ、現在のところWindows11には対応していません。
しかし64bitCPUの場合、現在このリストに載っていなくても、今秋のリリースまでに対応される可能性もあります。
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CPUがWindows11に対応されなかった場合の対策
CPUがWindows11対応に該当しなかった場合には、以下のような対応が必要になると考えられます。
1.引き続きWindows10を利用する
Windows10のサポートが終了する2025年10月14日までは、引き続きWindows10を使えます。サポート終了までに新しいパソコンにリプレースするなど、先々での対応が必要です。
2.新しいパソコンに買い換える
現在発売されているPCは、Windows11へのアップデートに対応しています。これから新しいPCを用意するなら、Windows11対応を心配する必要はありません。
3.パーツを交換する
デスクトップPCなど拡張性のあるパソコンで、CPUだけがWindows11に対応していなかった場合、対応済みのCPUに載せ替えて対応できる可能性もあります。メーカの既成PCでは難しいでしょう。自作PCでは対応できる可能性があります。
しかしこのような場合、CPUを載せるマザーボード(基板)ごと交換が必要になる可能性が高いです。新しいパソコンの買い換えを検討したほうが、コストは安く済むかもしれません。
4.無理やりWindows11にアップグレードする
レジストリを編集してチェックを回避して第6世代以前の古いPCにインストールする方法をMicrosoftは公開しています。マイクロソフト社の公式情報は以下のページ(英語)です。中段のWarning部分に記載されています。
自己責任で実行ください、とのことですのでお気を付けください。
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Windows11に対応するCPUの種類まとめ
Windows11に対応するCPUの種類と、対策方法について解説しました。
Windows11には64bitCPUが必要となり、今まで対応していた32bitCPUには非対応となりました。この記事ではWindows11に対応したCPUを見分ける方法について解説しました。Windows11へアップデートを考えていらっしゃる方はぜひご確認ください。
CPU以外にも、Windows11で必要とされるハードウェア要件は全体的に少々厳しくなっています。CPUだけでなくパソコン全体を見て、最終的な対応を決めるのが良いでしょう。
一般的に購入して5年を超えてくると寿命が近くなってきます。買い替えることもご検討ください。