2025年10月にWindows10のサポートが終了するにあたり、Windows11を見かける機会も増えてきました。
従来のWindowsには無かった革新的な機能が搭載されていたり、既存の便利機能が強化されていたりするWindows11ですが、中でもWindows8から搭載されている「ウィンドウのスナップレイアウト」機能が強化されたと話題になっています。
スナップレイアウトは、複数のウィンドウをキレイに配置して作業したい人にとっては便利な機能ですが、想定外の動きをすることも多いため、機能をオフにしたいと考える方も多いようです。
この記事では、Windows11のウィンドウ整列機能「スナップレイアウト」を無効にする方法やカスタマイズする方法について解説します。
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Windows11のスナップレイアウト機能とは
Windows11のスナップレイアウト機能とは、開いているウィンドウを画面の端や角にドラッグすると、自動的に画面の左半分へ収まるウィンドウサイズに調整されたり、1/4サイズになったりなど、作業を効率化するために搭載された機能です。
本来は便利機能として搭載されているのですが、「ウィンドウサイズや配置が勝手に変わる」「ドラッグ操作のときに干渉する」など、便利というよりもむしろ「邪魔」な機能として感じている方も多いようです。
また、このスナップレイアウト機能は、「PC正常性チェック」ツールのようにウィンドウサイズがアプリ上で固定されているものには使えないので、すべてのウィンドウが自動調整されるわけではないといった点も、不便さに拍車をかけています。
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Windows11のスナップレイアウト機能を無効にする
ここからは、実際にWindows11のスナップレイアウト機能を無効にする手順をご紹介します。
なお、こちらで紹介する手順はWindows11の「23H2」バージョンでの設定方法です。
今後バージョンが変わると、手順や画面名称が変わる場合もありますのでご注意ください。
スナップレイアウト機能を無効にする画面を開く
スナップレイアウトを無効にするためには、設定画面を開きましょう。
スタートボタン → 「設定」を開きます。
設定画面が表示されたら、画面左側の「システム」カテゴリを開き「マルチタスク」を開いてください。
マルチタスク画面にある「ウィンドウのスナップ」のトグルボタンを「オフ」にすると、スナップレイアウト機能を無効にできます。
【豆知識】ウィンドウのスナップ設定は検索もできる
スナップレイアウト機能を無効にする画面は、スタートメニューの検索画面から開くこともできます。設定画面を開くのに何度もクリックしたくない方にオススメです。
スタートボタンをクリックし、上部の検索メニューへ「スナップ」と入力します。
最も一致する検索結果として「ウィンドウのスナップ設定」が表示されるため、こちらから開くこともできます。
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Windows11のスナップレイアウト機能をカスタマイズする
スナップレイアウト機能自体をオフにすると、ウィンドウ位置やサイズの自動調整は行われなくなりますが、一部の機能だけ使いたい方向けに細かなカスタマイズも可能です。
スナップレイアウト機能のオプションを表示する
スナップレイアウト機能には、一部の機能だけをオン・オフできるオプション設定が可能となっています。
オプションを表示するためには、ウィンドウのスナップのトグルボタン横にあるメニューボタンを押してください。
このオプションメニューをオン・オフすれば、スナップレイアウト機能の動作を細かくカスタマイズできます。それぞれの項目をオンにしたときの動作もご紹介しましょう。
ウィンドウをスナップしたときに、その次にスナップする対象を提案する
「ウィンドウをスナップしたときに、その次にスナップする対象を提案する」のオプションでは、ウィンドウを動かした場所に応じて最適なサイズ・位置を表示する機能です。
この項目をオンにしている場合、ウィンドウを移動する度に背景色が変化し、サイズや位置を提案するようになります。
ウィンドウの最大化ボタンにカーソルを合わせたときにスナップレイアウトを表示する
「ウィンドウの最大化ボタンにカーソルを合わせたときにスナップレイアウトを表示する」のオプションでは、最大化ボタンにカーソルを合わせて少し待つと、いくつかのレイアウト候補を表示するようになります。
ウィンドウを画面の上部にドラッグしたときにスナップレイアウトを表示する
「ウィンドウを画面の上部にドラッグしたときにスナップレイアウトを表示する」のオプションでは、ウィンドウを画面の上部へドラッグしたときのみレイアウト候補が表示されるようになります。
タスクビューのタスクバーアプリの上にマウスカーソルを移動したとき、そしてAlt+Tabキーを押したときに、スナップしたウィンドウを表示する
「タスクビューのタスクバーアプリの上にマウスカーソルを移動したとき、そしてAlt+Tabキーを押したときに、スナップしたウィンドウを表示する」のオプションでは、複数のウィンドウをグループ化させることができます。
以下の画面は「コンピュータ(PC)」と「Google Chrome」のウィンドウを開いており、タスクバー上でAlt+Tabキーを押したときの状態です。
コンピュータ(PC)とGoogle Chromeが、一つのグループとしてまとめられています。
この状態からウィンドウをスナップすると、グループ化されたウィンドウをまとめて位置とサイズ調整を行ってくれるオプションです。
ウィンドウをドラッグしたときに、画面の端までドラッグしなくてもウィンドウをスナップできるようにする
「ウィンドウをドラッグしたときに、画面の端までドラッグしなくてもウィンドウをスナップできるようにする」のオプションをオンにしていると、画面の端までウィンドウを動かさなくても、その少し手前からウィンドウサイズの調整を行います。
画面の端から1センチ程度手前からスナップレイアウトが有効になるオプションではありますが、ほぼ誤差の範囲です。お好みでオン・オフを選んでも問題ありません。
Windows11のスナップレイアウト機能は負荷が高い?
スナップレイアウトは、意外とPC負荷が高い機能とも言われています。
スナップレイアウト機能が有効になっている状態で、実際にウィンドウを動かすと「動作がモタつく」といったケースも散見されるようです。
普段からウィンドウを動かす操作が多いが、なかなかスムーズにいかないと感じている方は、スナップレイアウト機能をオフにしてみるのもいいかもしれません。
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【おまけ】ウィンドウサイズを操作できるキーボードショートカット
スナップレイアウト機能をオフにすると、ウィンドウサイズを調整するにはマウス操作しかないのではなく、キーボードショートカットを使えばいつでもウィンドウサイズを変えられます。
ウィンドウサイズを瞬時に変えられるキーボードショートカットをご紹介します。
最前面にあるウィンドウを全画面で表示します。
最前面にあるウィンドウを最小化します。
最前面にあるウィンドウを元のサイズへ戻します。元々最小化していたウィンドウであれば、再び最小化されます。
最前面ウィンドウを画面半分へ表示できます。左か右か方向の任意指定も可能です。
すべてのウィンドウを最小化します。複数のウィンドウを開いている状態で、すぐにデスクトップ画面へ切り替えたいときなどに便利です。
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Windows11のスナップレイアウト機能についてのまとめ
今回は、Windows11のスナップレイアウト機能を無効化する方法、そして細かくカスタマイズする方法について解説しました。
スナップレイアウト機能自体は、複数のウィンドウを効率的に配置・管理できる便利な機能ではありますが、一つのウィンドウだけを扱っているときはあまり意味がなく、また、予想外の動きをしたりするせいで、人によっては邪魔だと感じられてしまう機能になっています。
スナップレイアウト機能が完全に不要な方は、この記事でご紹介した無効化を試してみてください。
また、スナップレイアウト機能の一部だけを活用したい方であれば、オプションをお好みで調整してみるのがおすすめです。それぞれのオプションを有効にしたときの動作も記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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