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クラウドストレージの理想的なバックアップの考え方 – リスクの把握と対策

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クラウドストレージでもバックアップは必要?リスクの把握と対策
クラウドストレージでもバックアップは必要?リスクの把握と対策

作業ファイルや業務資料の保存先にクラウドストレージを活用するケースが増えてきています。以前のクラウドストレージサービスは割高で設定のハードルも高かったですが、現在はOSともシームレスに接続され、Microsoft365やGoogle Workspaceなどではサブスクリプション費用にクラウドストレージ費用が含まれていたりと、使用感も改善されてきています。

クラウドストレージを使う限りは、NASや外付けストレージの物理的故障などを気にする必要はなくなりましたが、完全に安全な環境であるというわけでもありません

この記事では、クラウドストレージのリスクを知り、クラウドストレージであっても必要に応じたバックアップを取るなどの対策を考えるきっかけとなれば幸いです。

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クラウドストレージはインターネット障害・システム障害・その他の事情で突然使えなくなる可能性あり!

クラウドストレージを使えば、サーバなどのハードウェア保守・管理から解放されますが、かといって絶対に障害が起こらないわけではありません。クラウドストレージを使う上で起こりうるリスクを把握し、必要に応じて対策を行いましょう。

ネットワーク障害による切断

クラウドストレージは文字通り、インターネット上のサーバへデータを保存しますので、ネットワーク障害、インターネット回線障害が発生すれば利用できなくなります。

自社がネットワーク障害でクラウドサービスが使えない

自社がネットワーク障害でクラウドサービスが使えない

自社が利用しているネットワーク障害はもちろんのこと、自社内は一切問題が無くても、クラウド事業者側でネットワーク障害が起こっても同じく影響が出ます。

自社は正常でも、クラウド業者側がネットワーク障害で使えない

自社は正常でも、クラウド業者側がネットワーク障害で使えない

クラウド業者のシステム障害

クラウド業者はこうしたサービスを提供する専門の技術者によって構築されはいるものの、構築するのが人間である以上、ミスやトラブルは発生する可能性がありますし、どれほど精度の高い機械も壊れる可能性があります。

クラウド業者のシステム障害による利用不可

クラウド業者のシステム障害で利用できない

世界的なクラウドサービス提供企業であるMicrosoftやAWSなどですら、事実として数年に1回は大規模な停止障害を起こし、大きく報道されるケースもあります。利用者の備えとしては「いつか障害が起こる可能性がある」と考え備えておくべきでしょう。

そして、もしクラウドサービス提供業者で障害が起こった場合、一般的に利用者側で元の通りに使えるようにするために出来ることは何もなく、復旧を待つしかありません。

クラウドサービスは一方的に利用を停止できる権限がある

適切に使っている限りではめったに発生しないですが、一般的に、クラウドサービス業者は一方的に利用を停止できる権限があります。

クラウドサービスの利用を一方的に停止する要件は、サービス利用開始時に「利用規約に同意」すべき項目に明言されています。例えば以下のようなものです。

<利用者側に瑕疵があるケース>

  • 申し込みや手続きに虚偽の記載があった
  • 利用料金の未払が発生(特に注意!クレジットカード払いの場合、登録カードの利用期間終了・限度額超過などで自動決済が失敗しているケースもあり
  • 破産、民事再生、会社更生など信用情報に問題
  • サービス提供業者に悪意を持って損害を与えるような使い方をした場合
  • 公序良俗に反する利用をした場合(犯罪、テロ、海賊版、その他不適切な情報など)
  • 利用者が暴力団などの反社会組織の場合、もしくは会社や組織の役員が反社会組織と関係性をもっている場合

<利用者に瑕疵が無くても利用停止を同意せざるを得ないケース>

  • 経営判断により適切な手続きにおいてサービス提供を終了する場合
  • 天災、非常事態、戦争等により継続的・安定的なサービス提供が不可能な場合

操作ミスによるデータ喪失や設定喪失

完全に正常な動作で行われている中で、利用者による操作ミス・設定ミスにより、データが喪失したり、クラウドサービスへのアカウントに到達できなくなる場合があります。

原則として、これらのミスに対するデータ復旧・設定のロールバックは行われません(有償サポート・契約により対応できる場合もあり)

物理のファイルサーバやハードディスクなどであれば、削除してしまっても物理的にサルベージできる場合もありますが、クラウドサービスでは復旧機能的なものがサポートしていなければ、消えてしまったデータに対する保証は一切行われません。

よく起こりうるケースとして、クラウドストレージがPCやスマートフォン・タブレットなどと連携する際に、誤った同期をしてクラウド上のデータが消えてしまったということがあり、過去に弊社サポート事例でもご紹介しています。

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クラウドストレージでも、大事なデータは「オフライン保存」「複数個所の保存」などで使えなくなるリスクを回避!

クラウドストレージであっても、重要なデータに関しては変わらずバックアップが必要であることは変わりません。特性を理解しつつ、手間やコストを最小限に抑えて安全にデータやファイルを管理できるようにしましょう。

バックアップの基本、「3-2-1ルール」

バックアップを行う場合は、この「3-2-1ルール」を基準にするとよいです。「3-2-1ルール」とは以下の通りです。

  • データは同一のものを3つ作成する(プライマリx1+バックアップx2)
  • 2つの異なるメディアで保存する(プライマリとバックアップ)
  • 1つは別の場所で保存する(バックアップ)

この作法は現代においても通用しますが、クラウドストレージを使っている限りは「3-2-1」を厳密に認識しなくても一部が自動的に対処しているケースがあります。

  • ファイル同期機能+オフライン編集を有効にしている
  • 社内ファイルサーバやNASが存在して、クラウドストレージにバックアップしている

クラウドストレージ事業者自体ももちろんバックアップを行っていますが、事業者側はハードウェア障害などを想定した大規模なイメージバックアップ(サーバ全体やハードディスク全体のバックアップ)です。利用者個別に「誤って削除したファイルや、上書きしてしまったデータを昨日時点に元に戻したい」といった要件とは別であることに注意しましょう。

クラウドストレージ利用者におけるバックアップ=インターネット不通でも使える状態にする

クラウドストレージ利用者におけるバックアップのポイントとしては「オフラインでも使える環境にある事」を基準に考えましょう。

最初に記載した通り、クラウドストレージはインターネット上に提供するサービスなので、インターネット回線障害が発生した場合はそもそも利用できなくなります。インターネット回線障害は、全国規模で発生する障害は稀ですが(もちろん過去に発生しています)、局所的なサービス障害はほぼ毎日のペースで発生していますし、障害とまでいかなくても、アクセスが集中・混雑することで処理速度が低下して十分な性能を出せなくなるトラブルも起こりえます。

個人ベースでは、ファイル同期+オフライン保存を行う

小規模事業者や、個人事業主の方で、大規模にファイルサーバを用意しない・出来ない場合は、Microsoft365の「OneDrive」やGoogle Workspaceの「Googleドライブ」を活用している方も多いと思います。

これらのサービスは、WindowsOSの通常エクスプローラー上で動作させることも可能です。こうすることで、使用感的にはNASやUSBメモリとほぼ同じように使用できつつ、データはクラウド上にも保存されます。

OneDriveにおける「このデバイス上に常に保持する(オフライン保存)」

OneDriveにおける「このデバイス上に常に保持する(オフライン保存)」

ただし、特に近年では一人でファイル作成するのではなく、複数人で協業してファイル作成したり情報共有したりするケースが増えています。こうした利用目的ではオフライン保存は先祖返り(デグレ)の原因となる場合があり、不向きです。

このようなケースでの利用をするファイルは、メインファイルとは別に、ある時点でのバックアップ版をコピーして残しておくなどの運用が効果的です。

特に複数人編集ではファイル破損や他の人の誤った編集により、やむを得ず元に戻さなければいけないケースも頻繁に出てくるので、運用面でも十分留意しましょう。

NASのバックアップ先にクラウドストレージを使う

最近のNASでは、AWSやMicrosoftAzureのストレージサービスと連携したクラウドバックアップに対応しているケースがあります。つまりNASのバックアップ先が、別の外付けHDDではなく、クラウド上に置くということです。

クラウドストレージへのバックアップであれば、常時利用するのはローカルのNASですのでインターネット回線障害の影響も少ないです。

ただし、複数人同時編集や、デバイスやネットワークによらず保存ファイルを参照するという機能を活用したいといった用途には使えない場合があります(NASがVPN・オンライン公開などの機能がある場合を除く)。

また、多くのクラウドストレージは契約容量が決まっているか、保存した容量に応じた利用実績による従量課金となるため、使わないファイルも大量に保存するとコストが膨大になって行く点にも注意しましょう。

複数のクラウドストレージを併用する

テレワークなどが広まり、自社ローカルでのストレージを持たなくなってしまった会社もあるかもしれません。どこかに物理的なNASを持つことが難しいという場合は、複数のクラウドストレージを併用するという手もあります。

インターネット回線の異常の場合は、複数持っていてもインターネットがつながらない限り使えないことには変わりないですが、もう一方で、クラウドサービス側のシステム障害に備えた対策といえます。

ただし、併用することでコストもかかりますし、ファイル同期をどうするか、古いファイルへの先祖返りといったトラブルも起こりえますので、どのように運用するかについては十分検討しましょう。

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想定されるリスクはあらかじめ把握し、事前に備える。トラブルの最中は時間も手段も限られる!

最初に述べた通り、クラウドストレージであっても何らかの事情で利用不可能・停止してしまう可能性があり、もしそれが業務に直結するようなファイルやデータだった場合、売上や業績に直撃してしまうかもしれません。

いわゆる、DRP(Disaster Recovery Plan:障害復旧手順)を用意しておき、万が一回線障害やシステム障害によりクラウドストレージが使えなくなった時、どのように行動・対処するかの段取りを定めておくことが得策です。

こうした段取りを検討する中で、もしかしたら事前に準備出来ることや発生するリスクに向けた備えを計画的に行うことができるといえるでしょう。

実際にインターネット回線が停止した、クラウドサービスが利用できない事象に直面してしまうと、その対処に集中せざるを得なくなるものの、トラブル発生中に取れる選択肢、時間が大幅に制限され、冷静な判断もなかなか難しくなります

何事も起こっていない時にこそ、想定されるトラブルは事前に把握、定期的に手順や流れを検証、必要であれば起こったと仮定した訓練も実施してみると良いです。

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    おわりに

    クラウドストレージを使う上では、自前でファイルサーバやNASを持つ時とは違うリスクがあることをご理解いただけたでしょうか?

    クラウドストレージを活用すれば、これまでできなかったような業務効率や共同作業ができるようになる半面、インターネットに依存したサービスであり、インターネット回線の障害、あるいはクラウドサービス提供業者のシステム障害は一定程度発生しています。

    そういったリスクが起こることを理解し、もし発生した場合でも業務継続できる方法があるか、無い場合にはどう対処するかなどを、是非改めて整理することをおすすめします。

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