Microsoftは、9月1日に次期大型アップデートWindows10 Fall Creators Update を2017年10月17日より配信すると発表しました。
今回のアップデートではどのような変更点があるのか確認していきます。更に、Windows10 アップデート後に多発しているパソコンの不具合を防ぐために、「Windows Update」を更新する前にどのような準備や設定をしておくべきか、その注意点も解説します。Windows10をアップデートする前には必ずチェックしてください。
過去のWindows10大型アップデート
リリース日 | バージョン | 名 称 |
---|---|---|
2015年 11月12日 | 1511 | Windows10 November update |
2016年 08月02日 | 1607 | Windows10 Anniversary update |
2017年 04月11日 | 1703 | Windows10 Creators Update |
2017年 10月17日 | 1709 | Windows10 Fall Creators Update |
Windows10はリリース以来、3回の大型アップデートがありました。10月のアップデートで4回目となります。Microsoftは、今まで不定期だったWindows10大型アップデートのリリースを次回より、年2回(3月と9月)に固定すると発表しました。
Windows10 Fall Creators Updateの変更点
過去のWindows10アップデートでは、様々な機能が追加され便利になる一方で、コントロールパネルがスタートボタンのメニューから消えたり、入力モードを切り替えると画面中央に「あ」や「A」の文字が大きく表示されたりと、今までの使い勝手とは違う仕様になるケースもありました。
ペイントが削除・非推奨
今回の「Fall Creators Update」での注目すべき変更点は、「ペイント」という画像編集ソフトが削除・もしくは非推奨となる事です。長らくWindowsにプリインストールされていたソフトで、簡単に画像の加工・編集が出来ることから、多くの方に使われていたと思います。今後は、Windowsストアで同名のアプリがダウンロードできるとのことです。
【注意!!】すぐにアップデートしてはいけない
Windows updateによる不具合を防ぐために、必ず守っていただきたい最重要事項です。
プログラム配信直後、すぐにWindows10のアップデートを実行しない!!
配信直後の更新プログラムには何らかの不備がある可能性が高いので、そのままインストールしてしまうと、パソコンの不具合に繋がることがあります。このような問題は、しばらくすると、修正プログラムが配布されるので、その後にアップデートすればトラブルを回避することができます。
Windows updateの更新プログラムが配信されてから「3〜4ヶ月」は様子を見て、それからアップデートをしましょう。
更新前にやっておくべき事、準備する事
1.自動更新を停止して、手動更新にしておく
過去のWindows10大型アップデートもそうでしたが、プログラム配布直後に更新してしまうと、パソコンに不具合が起こる可能性が非常に高いです。配布されたばかりのプログラムは不完全なケースが多いので、3〜4ヶ月ほど様子を見てからアップデートする方が安全です。そのために、自動更新から手動更新に切り替えておきましょう。具体的な設定方法はこちらのページで解説しています。
https://togeonet.co.jp/post-7032
2.システムの復元ポイントを作成する
Windows10アップデート後に、システムに不具合が起こり、Windowsが上手く起動しない時があります。そういった時のために、システムの復元ポイントを作成しておけば、アップデート前の状態に戻すことができるのです。なので、アップデート前には必ず「復元ポイント」を設定しておきましょう。
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」
【システムの保護設定が無効の場合】 システムドライブを選択→「構成」→「システムの保護を有効にする」→「OK」
【システムの保護設定が有効の場合】 システムドライブを選択→「作成」→「復元ポイントの名前を入力」→「作成」→「閉じる」
復元ポイントが作成されたことが確認できます。
3.ユーザーデータをバックアップする
Windows updateによってパソコンに不具合が起きたとしても、ユーザデータをバックアップしておけば、別のパソコンに自分のパソコン環境をそのまま復元することが出来ます。最悪、パソコンが壊れたとしても大丈夫です。ユーザデータのバックアップ方法は下記ページにて詳しく解説しています。
https://togeonet.co.jp/post-1695
4.その他の大切なデータもバックアップする
ユーザデータは基本的にC:ドライブのデータを保存するので、D:ドライブなどにファイルや、写真、動画を保存している場合は、そちらのデータもバックアップしておきましょう。
5.不要なファイルを削除してC:ドライブの空き容量を確保する
Windows10アップデート時に、C:ドライブの空き容量が少ないと、エラーが起こる可能性があります。プログラム更新前にC:ドライブの空き容量を十分に確保しておきましょう。具体的な方法についてはこちらのページをご覧ください。
https://togeonet.co.jp/cdrive
6.外付けHDD、プリンター等の周辺機器との接続を外す
更新時に、プリンターや外付けHDDなどの周辺機器と繋いだままにしておくと、トラブルが起こることがあるので、キーボード以外のモノは出来るだけ外しておきましょう。
過去のWindows10 アップデートによる障害事例
Windows Updateが更新されるたびに、毎回、何らかの不具合が起きているようで、プログラムリリース後は、弊社にも多くの問合せがあります。
- Outlookの検索機能が使えなくなる
- ブラウザーがクラッシュする
- プリンターが使えなくなる
- 一部のアプリが使えなくなる
Windows10 Updateによる不具合の解決方法
Windows Update後にOutlookの検索ができない
インデックスを再構築するか、pstファイルの修復を行う。もしくは、Microsoftから配布される修正パッチをあてる。
https://togeonet.co.jp/outlooksearch
Windows Update後にブラウザーが起動しない
Microsoftから配布される、修正プログラムをあてる。修正パッチがリリースされるまでは、設定画面より「拡張保護モードを有効にする」等の機能を使い、一時的に安定させる。
Windows Update後にプリンターが使えない
Windows10 アップデート後にプリンターが使えなくなることもよく起こっています。対処法は、「コントロールパネル」→「ディバイスとプリンター」と移動します。
対象のプリンターを選択し、「右クリック」でメニューを表示させます。
メニューより、「通常使うプリンターに設定」を選択します。これで正常に戻ると思います。
Windows Update後に一部のアプリが使えなくなった
この不具合は、「.NET Framework 4.7」で発生するケースが多いようです。解決策として、「.NET Framework 4.7」を削除するか、「.NET Framework」のバージョンを 4.6 や 4.5 に戻してみてください。
【まとめ】Windows10 アップデートによる不具合を防ぐために準備すること
- プログラム配信直後に更新してはいけない。3〜4ヶ月様子を見て更新する。
- Windows Updateの自動更新を停止して手動更新にしておく。
- 更新する前に、ユーザデータなどを外付けHDDなどにバックアップしておく。
- C:ドライブの空き容量を十分に確保しておく。
- 更新する時は、パソコンと接続している周辺機器を全て外す。
Windows Updateによるパソコンの不具合やトラブルでお困りの場合は、「IT・PC完全サポート」とげおネットにご連絡ください。迅速・丁寧に対応させていただきます。
コメント
3?4ヶ月待てとあるが、その頃には次のアップデートが出てます。
コメントありがとうございます。記事にも書きましたが、次回の大型アップデートから、更新のタイミングが3月と10月に決まったので、5ヶ月ほどは期間が空くと思います。
また、3〜4ヶ月というのは絶対に守らなければいけないというわけでもありませんので、ご自分のタイミングで更新していただければ幸いです。
大型アップデート後の大きな不具合が解決されるまで、これまでは最大4ヶ月程度かかっているので妥当な期間じゃないでしょうか。
そもそも最新版のBuildを使わなければならないわけでもないですし。
(サポートは最新2つのビルドに対して行われる)
しかし、延期設定を0?365日で設定できるPro以上はいいとして、Homeは大型アップデートが強制、かつ元のビルドに戻しても直後にまた降ってくるという迷惑仕様。
ライトユーザーの多いHomeこそ、デフォルトで3?4ヶ月延期でいいと思うんですけどね。
>Aki様
コメントありがとうございます。Aki様のおっしゃる通りだと思います。
Home版の方は3〜4ヶ月程度待ってからアップデートされた方が安全ですね。
今回のアップデートで不具合が出ました。
FC2ブログから、ライブドアブログに文章をコピーしたのですが、更新後、文字が小さく、また字体も変わってしまいました。
つまり、ブログの一部をコピペすると、更新後にコピペしたところだけ、文字が小さく、字体が違ってしまうのです。
改悪だったので、更新前に戻しました。
>てくっぺ様
貴重な情報ありがとうございます。
FC2ブログや、ライブドアブログを使っている方は注意が必要ですね。
解決するかどうかは分かりませんが、
文章を一回「メモ帳」に貼り付けて、それをコピーして
ライブドアブログに貼り付けてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、症状が改善されるかもしれません。
12月にWindows10でupdateしたら有線LANが使えなくなりました。
筆まめや筆ぐるめも応答なしになってしまうようになりました。
パソコンで使うのはネットサーフィンと年賀状作り程度ですが、それができなくて困ってます。
初期化するしかないのでしょうか。
対処法があったら教えてください。
よろしくお願いします。
ito様
コメントありがとうございます。
申し訳ございませんが、メールか電話にてお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
12月7日のアップデートでPCがほとんど反応しなくなりました。RAMが2GBで少ないと思いますが、サポートを受け回復で以前のWindows10に戻すとトラブルなく動きました。設定画面が開かない。スターとメニューをクリックできない。マウスが動かない、消えてしまう。シャットダウンも困難で。Ctrl+Alt+Deleteで右下に出てくる電源ボタンをタップしてシャットダウンするで逃げてはいますが、使えませんね。回復で戻しても再度更新してくるので手の打ち様がありません。アップデートを止める機能があればよいのですが。
大型アップデートの度にOSが動作しなくなり、再インストールすることになってます。
アンドロイド以下ですね。
今日でWindowsユーザやめます。
大型アップデートの度に再インストールでは確かに大変ですね。。。
こちらのページにも書きましたが、アップデート前にCドライブの空き容量を増やしたり、周辺機器との接続を解除したりして、できるだけパソコンの状態をシンプルにしてみてください。あとは、ユーザーデータだけでもバックアップしておけば、とりあえずは安心なので必ずやっておいていただきたいです。
私は、WindowsもMacも両方使っていますが、Macの方が断然使いやすいです。Windowsにこだわりがないようでしたらオススメです。
Fall Creators Updateへのアップデートをひたすら抑止していたのに、
先日、深夜にPCが「勝手」に起動していて、
(MSお得意の)「勝手」にアップデートされました。
これも毎度お馴染みですが、
諸々の設定も「勝手」に変えられ、
パネル上に配置していた一部のアプリケーションも何処かに・・・
(ストアアプリでの件は既知のものですが、それ以外のアプリも何処かに・・・・・)
お陰で、
起動を気付いてから、
朝まで何だかんだと設定し直し・見直しをする羽目に。
(で、そのまま仕事へ)
その後、
ネットワークも突然未接続の状態になったり
(当該アップデートをされるまでは、全く発生しなかった事象)
と、不安定な状態が続いています。。。
(Wake On xxxxx を無効にしても、未だに時折発生中。。。)
本当に、
何の嫌がらせなんだか。
本当に嫌がらせですよね。。。
パソコン関係にお詳しいようですので、私どものサポートは必要なさそうですが、何かありましたらご連絡ください。
早くパソコンが安定することをお祈りしております。