パソコンを長く使っていると、動作スピードが遅くなったり、動きが不安定になったりと色々な問題が出てきますよね。みなさんも経験があるのでは?
そういったトラブルを防ぐには、普段からCドライブをキレイに整理しておくことが大切です。パソコンのCドライブには「システム関連のデータ」が詰まっているため、このドライブのメンテナンスはそのままパフォーマンスに直結します。
「最近パソコンの調子がおかしい」と感じている方は、これから紹介する12の方法を試してCドライブの空き容量を増やし、容量不足を解消しましょう。
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Cドライブのディスク容量を増やす方法
Cドライブに空きを作り、スピードアップにつなげる方法を一覧にしました。
もっとも効果が見込めるのはディスク容量を増やす(とくにSSD、HDDの換装)ことですが、相応のコストもかかります。目的に応じ、できる方法から試してみてください。
[Cドライブの容量を増やす方法]
対策 | 具体的な方法 |
---|---|
ディスク容量を 増やす |
・より大容量のSSD、HDDに換装(入れ替え) ・USBメモリやHDD、SSDなどを増設・外付け ・データファイルをC以外のドライブに移動・保存先変更 |
不要なデータの 削除 |
・デスクトップを整理 ・ゴミ箱を空にする ・不要なアプリケーションの削除 ・ストレージセンサーで不要データを削除 ・ディスククリーンアップで不要データを削除 ・「システムの復元」の復元ポイントを削除 ・仮想メモリー機能をオフ ・OneDriveのオフラインファイルを削除 |
連続したディスク 領域の確保 |
・デフラグ |
以下に具体的な方法を、ひとつずつ解説いたします。
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より大容量のHDDやSSDに換装(入れ替え)
一番効果があるのは、Cドライブをより大容量のHDDやSSDに入れ替える方法です。
HDDを使っている場合はSSDに入れ替えると、パソコン操作も非常に速くなります。データをそのまま移行するバックアップソフトやツールが各社から発売されており、手軽に換装可能です。
ディスクを差し込むだけで、パソコンがなくてもデータコピー・クローン出来る機能がついている、玄人志向 SSD/HDDスタンド 2.5型&3.5型対応 USB3.0接続 PCレスでボタン1つ、HDDまるごとコピー可能 KURO-DACHI/CLONE/U3などの機器がおすすめです。
具体的な入れ替え方法は、以下の記事を参考になさってください。HDD・SSDどちらでも、基本的な換装方法は同様です。
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USBメモリやHDD、SSDなどを増設・外付けする
USBメモリやHDD、SSDを増設し、新しくできたドライブ(DドライブやEドライブなど)にCドライブのデータを移動すれば、ディスクに空きができます。
パソコン内部に増設可能かは機種・仕様による
デスクトップPC・ノートPCとも、パソコン内部にHDDやSSDを増設できるかどうかは機種や仕様により違います。内部に増設できない場合は、USBメモリやHDD・SSDを外付けで増設可能です。
外付けの場合、USBはより速い規格のものを使う
USBでディスクを外付けする場合は、規格(USB2.0/3.0/3.1)に注意してください。転送速度が速ければ、ディスクへのアクセス速度も速くなります。パソコン側・ディスク側両方で、より速い規格のものを使いましょう。
USBの規格については別ページにまとめてあります。ご確認ください。
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データファイルをC以外のドライブに移動・保存先変更
WordやExcelのデータ、画像や音楽などのファイルは、Cドライブに置かなくても問題ありません。C以外のドライブに移動すれば、ディスクの空きを作れます。
また「デスクトップ」フォルダや「ドキュメント」フォルダ内のデータの保存先は、Cドライブ以外に変更可能です。
保存先の変更をおこなうと、同時に今まであったデータも新しい保存先に移動されます。
「ドキュメント」や「ミュージック」など、コンテンツごとに保存先を変更する方法
1.画面下タスクバーのWindowsアイコン(旗)を選択→表示されたメニューから歯車型のアイコン「設定」を選択します。
2.次画面の左上「システム」を選択してください。
(Win11の場合は、Windowsアイコンを右クリック→「設定」を選択すると、ひとつ先の画面に進みます。)
3.画面左側の「記憶域」を選択し、「新しいコンテンツの保存先を変更する」を選択してください。
4.以下の画面でコンテンツごとに、新しいファイルの保存先ドライブを変更可能です。Cドライブ以外のドライブを選択し、表示された「適用」ボタンを押します。
たとえば「新しいドキュメントの保存先」という項目を変更すると「ドキュメント」フォルダの保存先を移動できます。
また「ドキュメント」内のデータも、保存先を変更したタイミングで新しい保存先に移動します。
移行先は「移行先ドライブ名\ユーザー名\データ名(ドキュメントなら「Documents」)」です。
例)「ドキュメント」をDドライブに変更した場合の移行先
D:\<ユーザー名>\Documents
「デスクトップ」フォルダの保存先を変更する方法
「デスクトップ」のデータは、上記の方法では保存先を移動できません。あらかじめ移行先のフォルダを用意すれば、下記の手順で他のドライブに移動可能です。
■「デスクトップ」保存先の移動方法
1.あらかじめ変更したいドライブの直下に、ユーザー名と同じフォルダを作り、さらにその中に「Desktop」フォルダを作成しておきます。
例)Dドライブに変更したい場合に作成するフォルダは
D:\<ユーザー名>\Desktop
2.Cドライブ内の「デスクトップ」フォルダを右クリックし「プロパティ」→「場所」タブを選択→「移動」ボタンを押し、保存先を「1.」で作ったフォルダに変更します。
3.「プロパティ」画面に戻ったら「OK」ボタンを押します。
4.次に表示されたメッセージ(フォルダーの移動)で「はい」ボタンを押します。
デスクトップ内のデータが1.で作成したフォルダに移動し、これ以降デスクトップに作成するデータの保存先も変更されます。
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デスクトップを整理する
本当に必要なファイルやショートカットだけを残し、あとは他の場所(可能であればC以外のドライブ)に移動・あるいは削除して、デスクトップ画面をキレイにしてみてください。
デスクトップにはファイルを気軽に置けるため、予想以上にディスクスペースを占有しているケースが多くあります。
<ファイルを置きまくっているデスクトップ画面>
<理想的なデスクトップ画面>
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ゴミ箱の中を削除する
ゴミ箱の上で右クリックし「ごみ箱を空にする」を選択すると、中のファイルが完全に削除され、ディスクスペースに空きができます。
ゴミ箱にファイルを捨てたまま放置していると、いつの間にか中身が数十GBになっている……なんて事もあります。本当に不要なファイルでしたら、さっさと削除してしまいましょう。
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不要なアプリケーションを削除する
昔インストールしたものの、今は使っていないソフト(アプリケーション)はありませんか?もしそういったソフトがあるならアンインストールしましょう。
また、自分がインストールした覚えのないアプリケーションも同様に削除してください。
■不要なアプリケーションの削除方法
まずコントロールパネルを開きます。開き方は以下のページをご覧ください。
コントロールパネルが表示されるので、以下のとおり選択します。
- 画面右上「表示方法」を「大きいアイコン」に設定
- 「プログラムと機能」を選択
次画面で、不要なアプリケーションを右クリックし「アンインストール」を選択すると、アプリケーションが削除されます。
※注意: Windowsの「更新プログラム」など、システムにとって重要なファイルは消さないでください。
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ストレージセンサーで不要なデータを削除
ストレージセンサーは、PCの中に溜まった不要データを定期的に削除してくれる、Windows10の新機能です。
また手動で不要データの一括削除も可能です。すぐにディスクの空きを作りたい場合は、以下の手順を参考になさってください。
ストレージセンサーでの不要データ手動一括削除方法
1.画面下のWindowsアイコン(旗)を選択し、表示されたメニューから歯車型のアイコン「設定」を選択します。
2.次画面の左上「システム」を選択してください。
3.画面左側の「記憶域」を選択し、画面右側「ストレージセンサーを構成するか、今すぐ実行する」をクリックします。
4.次画面をいちばん下までスクロールし「今すぐクリーンアップ」ボタンを押します。
5.ボタンの下に「終了しました。ディスクの領域を○○MBだけ空けることができました。」と表示されれば、不要なファイルの削除は終了です。
ストレージセンサーの自動実行設定
今後もストレージセンサーで自動的・定期的に不要ファイルを削除したい場合には、実行の設定をおこないます。
先ほどの「今すぐクリーンアップ」から、いちばん上までスクロールして戻ります。
1.「ストレージセンサー」を「オン」にします(初期設定はオフになっています)。
2.「ストレージセンサーを実行するタイミング」に、不要データを削除したい間隔を設定します。通常は「毎月」に設定しておけば問題ありません。
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ディスククリーンアップで不要なデータを削除
Windowsのバージョンによりストレージセンサーが利用できないときは「ディスククリーンアップ」機能を利用し、不要データの一括削除が可能です。
定期的・自動的な削除設定をできない点が、ストレージセンサーとの違いです。以下にCドライブ内のディスクをクリーンアップする手順について解説します。
■ディスククリーンアップでの手動一括削除方法
1.画面下タスクバーの検索ボックスに「ディスククリーンアップ」と入力し、左上部のメニューに表示されたら選択・実行します。
2.次画面で、小さいメッセージボックスが表示されます。ディスククリーンアップを実行するドライブに「Windows(C:)」が選択されているのを確認し「OK」ボタンを押してください。
3.「計算中…」というボックスが表示された場合は、処理が終わるまで待つと次画面が表示されます。
4.次画面で「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押します。
5.先の手順で表示された、小さなメッセージボックスが再度表示されます。「Windows(C:)」が選択されているのを確認して「OK」ボタンを押してください。
6.「計算中…」というボックスが表示された場合は、計算が終わるまで待ちます。
7.下記の画面が表示されます。削除するファイルの項目にチェックを入れ「OK」を押してください。各項目はすべて削除しても問題ないものですが、もし残したいファイルがあるのであればチェックしないでおきましょう。
8.「これらのファイルを完全に削除しますか?」というメッセージボックスが表示されます。「ファイルの削除」ボタンを押すと、削除がスタートします。
9.「削除中」を示す進捗メッセージ画面が消えたら、ファイルの削除は終了です。
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「システムの復元」の不要な復元ポイントを削除
Windowsには「システムの復元」という機能があり、トラブルに対応するため定期的に「復元ポイント」と呼ばれるシステムデータを保存しています。
復元ポイントは時期により複数保存されていますが、最新のデータ以外は必要ありません。不要な復元ポイントを削除すれば、Cドライブに空きを作れます。
最新の復元ポイント以外を削除する方法
1.前章と同様の手順で、ディスククリーンアップを実行する直前の画面まで進みます。
(手順:画面下タスクバーの検索ボックスに「ディスククリーンアップ」と入力→左上「ディスククリーンアップ」を選択→メッセージ「OK」→画面内「システムファイルのクリーンアップ」ボタンを押す→メッセージ「OK」)
2.次画面で「その他のオプション」タブを選択します。
3.「システムの復元とシャドウコピー」内の「クリーンアップ」ボタンを押します。
※画面に「クリーンアップ」ボタンが2つあるためご注意ください。
4.メッセージ「最新のシステム復元ファイル以外の古い復元ファイルを削除しますか?」→「OK」ボタンを押します。
5.上記画像の画面に戻るので「OK」ボタンを押します。
6.メッセージ「これらのファイルを完全に削除しますか?」→「ファイルの削除」ボタンを押します。
7.ファイル削除の進捗画面が消えれば、復元ポイントの削除は終了です。
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仮想メモリー機能をオフに設定する
仮想メモリーとは、パソコンに搭載されているメモリーが足りない場合、Windowsがハードディスクを利用して仮のメモリー領域を作り補う機能のことです。
メモリーが十分に搭載されているパソコン(32GB程度)の場合、一時的に仮想メモリを使わないよう設定すれば、Cドライブに少しだけ空きを作ることが可能です。
■仮想メモリー機能をオフにする方法
※手順の途中でシステムの再起動が必要です。保存が必要なファイルやアプリケーションなどは、あらかじめ閉じてから作業を始めてください。
1.タスクバー左端からWindowsのアイコン(旗)を右クリックし「システム」を選択します。
2.開いた画面の右側から「システムの詳細設定」をクリックします。
※画面幅が狭い場合、右ではなく下に表示されます。
3.画面上部「パフォーマンス」内の「設定」ボタンを押します。
4.「詳細設定」タブを選択します。
5.「仮想メモリ」内の「変更」ボタンを押します。
仮想メモリー設定画面が表示されます。
7.画面上部「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外します。
8.「各ドライブのページングファイルのサイズ」欄で「C:[Windows]」を選択し、青く反転させます。
9.「ページングファイルなし」を選択します。
10.「設定」ボタンを押します。
11.警告のメッセージボックスが出るので「はい」ボタンを押します。
12.メッセージボックスが閉じて元の画面に戻るので、画面下部「OK」ボタンを押します。
13.「変更結果はコンピューターを再起動しなければ有効になりません」と表示されるので「OK」ボタンを押します。
14.残りの画面も「適用」→「OK」ボタンを押し、閉じていきます。
15.システムの再起動をうながすメッセージが表示されます。「今すぐ再起動」ボタンを押し、パソコンを再起動してください。
以上で、仮想メモリの設定がオフになりました。
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OneDriveのオフラインファイルを削除する
OneDriveを利用している方は、同期しているデータを削除して、Cドライブに空きを作れる場合があります。
パソコンにOneDriveのデータ(オフラインファイル)を保存せず、必要なときだけダウンロードする機能(OneDriveファイルオンデマンド)について解説します。
- 「OneDriveファイルオンデマンド」機能の設定を確認し、無効になっている場合は有効にしましょう。
- OneDriveではファイルの使用後、パソコンに一定期間オフラインファイルが保存されます。オフラインファイルを手動で削除すれば、ディスクの空きを作れます。
OneDriveの設定を確認(「OneDriveファイルオンデマンド」の利用)
画面下タスクバー右側の「^」をクリック・展開し、OneDriveのアイコン(雲形)を選択します。
次画面の右上にある歯車型のアイコンをクリックし、メニューから「設定」を選択します。
左端「設定」タブを選択します。
「ファイルオンデマンド」設定を確認します。
- チェックが入っている場合・・・この状態で大丈夫です。
- チェックが入っていない場合・・・チェックを入れ「OK」ボタンを押します。
直近で利用したオフラインファイルを削除し、空き領域を増やす
OneDriveのフォルダを開いたとき、緑色のチェックマークアイコンが付いているファイルやフォルダには、パソコン内にオフラインファイルが存在します。
オフラインファイルを削除したいファイル・フォルダを右クリックし「空き領域を増やす」を選択します。
ファイル名横の緑色のチェックマークが青い雲形のアイコンに変われば、オフラインファイルが削除され、ディスクに空きができています。
※OneDriveをご使用の場合、操作を間違えるとファイルがなくなってしまうことがたまにありますのであらかじめバックアップを取得して削除ください。
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Cドライブをデフラグする
時間があるときに、Cドライブをデフラグしておくのがオススメです。デフラグでデータを整頓し、ディスクの空き領域をまとめると、パソコンのスピードアップを見込めます。
デフラグ専用のソフトもありますが、Windowsのデフラグツールで十分に対応可能です。
■デフラグの方法
1.タスクバーの検索ボックスに「デフラグ」と入力します。
2.左上部のメニューに「ドライブのデフラグと最適化」が表示されたら選択・実行します。
3.Cドライブを選択し、「最適化」ボタンを押すとデフラグが始まります。
デフラグは時間がかかるため、お昼休みや外出する前などに仕掛けておくのがベストです。またハードディスクに負荷をかけるため、頻繁にデフラグをしないよう注意してください。年に2〜3回で十分です。
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ドライブを空けるその他の手段
Cドライブに空き容量を作る、12の方法について解説しました。いずれの方法も難しくて対応が難しいということであれば、弊社でサポートが可能です。お気軽にお問い合わせください。
Outlookをお使いの場合にデータを圧縮してCドライブを空ける方法もあります。
とはいえ初期化、再インストールが必要になる場合もあります
色々やってもどうしても空き領域が確保できない場合はWindowsを初期化して再インストールする必要があるかもしれません。
必要なデータがある場合はまずバックアップを取ってください。
その後以下のページを参考に初期化、再インストールを行って再度パソコン初期設定を行ってください。
また寿命が近いこともあります
あまりに古すぎるパソコンのパーツは劣化して故障しやすくなり、最新のPCに性能が及ばなくなります。買い替えの検討もされている方は、以下の記事も参考になさってください。
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どうしてもうまくいかない時は
インターネットで検索して色々な方法を試してみたけどうまくいかない…
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