お客様のI-ODATA社のNAS、HDL2-A4.0R/Eで障害が発生しました。復旧するまでの記録を公開します。
パソコンと違ってRAIDを構築していたりする場合、下手にいじってしまうとデータが飛んでしまう危険もあります。ITに詳しくない方は自力での復旧はやめていただき似たような現象でお困りの方は電話やフォームからお気軽にご連絡ください。
もしくは下記のような専門業者にお願いした方が良いでしょう。
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LANDISKの共有ファイルサーバが不安定、つながったりつながらなかったり
ランディスクが、共有データにアクセス出来たりできなかったりさっきまで調子が良かったのに急にアクセスできなくなったりまた出来るようになったり、と言う現象が発生しました。管理画面にはなんとかアクセスできましたが1ページ表示するのに30秒くらいかかる始末。前面のランプは赤点灯しており、これは何らかのエラーが発生していることを示しています。管理画面にログインするとなぜかランプが緑になりました。
管理画面ではRAID再構築中、ログを見てみるとHDDエラー
管理画面にはなんとかアクセスできたので状況を確認してみるとなんと「RAID再構築」と表示されています。
ログを見てみます。するとHDDエラーが記録されています。どうやらHDD1が壊れてしまったようです。マニュアルによるとHDDでエラーが起きるとHDDのランプが反応するようですが、今回はなにも点灯、点滅していませんでした。
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HDD1を交換する
IODATA社から交換用のハードディスクが販売されていますが使われていたのはSeagate社製のHDD、ST2000DM001が利用されていました。
今回は弊社にストックしてあったWesternDigital社のWD20EFRXを利用することにしました。いわゆるWesternDigital社のNAS、サーバ用のHDD「WD Red」です。
IODATA社の公式のHDDはHDLA-OP2BGですのでこちらをご利用いただくことも可能です。
今まで利用されていたHDDを取り出してアタッチメントを付け替え、新しいHDDをセットします。これらの手順は購入した機器によって異なりますのでインターネット等からマニュアルをダウンロードしてその手順に従ってください。
HDD交換が終了したらケーブル類をつなぎなおして電源を入れます。前面のランプは緑点滅。5分ほど経つとピー音がして前面のランプが緑に変わりました。正常に動作し始め共有データもWeb管理画面にも正常にアクセス可能になりました。RAIDの状態を見ると「再構築(0%)」となっています。自動的にRAID再構築が始まったようです。
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原因の考察
壊れたHDDの中身を復旧ソフトで見てみる
壊れてしまったHDDをUSB変換ケーブルを使ってパソコンにつないでみると認識しました。「ドライブ○:を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか」というエラーは発生しますがこれはパソコンとLANDISKでフォーマット形式が違うため無視してください。フォーマットしてしまうとデータが読み取れなくなってしまうので実行してはいけません。
中身はそのままでは見れませんがNAS用のデータに対応したデータ復元ソフトを使ってみてみるとどうやらデータ領域はそのまま残っているようでした。システム領域のデータが壊れただけのようです。物理的に壊れたわけではなく論理的にデータが壊れてしまったようです。
故障したHDDからのデータ取り出しに関しましては以下の記事もご参考ください。
通常量販店等の店頭で販売されているデータ復元ソフトではパソコンのデータしか復元することが出来ません。NAS用のデータを復元するには対応しているデータ復元ソフトが必要になります。「NAS用」「RAID対応」と表示されているものが良いでしょう。例えば以下のようなソフトです。
数日前のビルの停電?
お客様に話を聞いてみると数日前の週末にオフィスビルで停電(法定点検のための年に1度の停電)があったようです。その前にシャットダウンして電源を落とすことはしなかった、とのこと、強制的にシャットダウンされてシステムデータがおかしくなってしまった可能性があります。UPSを導入されていない場合このようなことが起こりえますので皆様もご注意ください。UPSに関しましては以下の記事をご参考ください。
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HDDが完全に壊れてしまった場合は
NASもIT機器の一種なので残念ながら壊れることがあります。その中で今回は比較的簡単に修復できたことは幸運でした。
今回は1つのディスクだけが壊れてしまった状態でしたので何とかなりましたがもし2つのディスクが壊れてしまった場合は以下のようなデータ復旧の専門業者にお願いしないといけないかもしれません。「エラーが発生しているけど動いているからまぁいいか」と思っていたりすると完全に壊れてしまうことも多いのでその前に対応することにしましょう。
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IO-Data製NAS, LANDISKを自力で復旧する方法まとめ
重要なデータをNASで共有しているケースが多いと思います。複数のハードディスクを使って1台のハードディスクが壊れてもデータが守られるように設定できるNASも多いですが壊れる時は壊れてしまいます。バックアップはきちんと取っておきましょう。弊社では社内サーバ/NASの設置や管理をしております。設置や管理でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
弊社のファイルサーバ、NASに関わるサポート事例
その他のサポート事例
とげおネットのその他のサポート事例に関しましては以下のページをご参考ください。