Windows10のアップデート後に、社内の共有フォルダが見れなくなった(共有サーバー・NAS等にアクセスできなくなった)というお問い合わせをよくいただきます。原因は様々ですが、SMBの設定が原因かもしれません。もし同様のトラブルに遭遇した際は、こちらの設定を確認してみてください。

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SMBって何?
SMBとは(Server Message Block)の略で、Windows用に開発されたファイル共有の通信サービスのことです。SMBv1、SMBv2、SMBv3とバージョンが上がるごとに、機能(転送速度やセキュリティ)が向上しています。現在、最新バージョンはSMBv3.1ですが、市販されている多くのNASがこれに対応していません。
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Windows10ではSMBv1は無効化される
長く使われてきたSMBv1ですが、近頃その脆弱性が報告され、セキュリティ上の観点からSMBv1を無効化する流れにあります。
Macでは、Mac OS X 10.9より「SMBv2」がメインのファイル共有プロトコルになりました。そして、Windows10でも「Fall Creators Update(バージョン 1709)」から、デフォルトの状態で「SMBv1」が無効化にされています。
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ほとんどのNASがかつてSMBv1で接続されていた
セキュリティ向上のためにSMBv1を切り捨てる流れは仕方ありませんが、かつてオフィスで使われているほとんどのNASが、SMBv1にしか対応していないか、SMBv1で設定されていました。
もちろん、現在はSMBv2,v3に対応していますが、多くの会社で使用されていたであろう「BUFFALO/バッファローのLinkStation,TeraStation、IO-DATA/アイ・オー・データのLANDISK(特に低価格の機種)」はSMBv1で設定されているケースが多いと思われます。
SMBv1でNASに接続していたのに、Windows Updateにより「SMBv1を無効化」されたため、アクセスできなくなった。
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SMBv1を有効にする設定方法
再度、共有フォルダへアクセスできるようにするためには、Windows10アップデートにより無効化された「SMBv1」をもう一度有効に設定するだけです。具体的な設定手順を解説します。
まずコントロールパネルを開きます。

「プログラム」をクリックします。
「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れて「OK」ボタンを押します。これで設定完了です。NASに接続してみてください。元通りアクセスできれば成功です。
SMBv1を利用して、セキュリティ上の問題は大丈夫?
無事、共有フォルダーに接続できたけど、実際このまま使い続けてセキュリティ的に大丈夫なの?と思われるかもしれません。色々と調べましたが、毎月更新されるWindows Update(特に、重要な更新プログラム)をインストールしていただければ問題ありません。毎月しっかり、アップデートを行ってください。
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まとめ:引き続き、NASに接続できなかった時は?
SMBv1を有効にしても、共有フォルダーが見えない場合は別の事が原因でアクセス出来ていません。以下のページの内容が関係しているかもしれません。
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